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「自社醸造」びっくりドンキーの本気ビールが凄い 「ビール純粋令」を遵守、水は小樽の良質な水を使用

東洋経済オンライン / 2024年2月9日 12時0分

そんなびっくりドンキーが自社醸造のビールを提供開始したのは、今から四半世紀さかのぼり1999年のこと。4月に直営店で、7月にはフランチャイズ店で「ドンキーオーガニックビール」を発売しました。

もともとびっくりドンキーを運営するアレフでは、1995年に北海道・小樽で「小樽ビール」ブランドとしてビアパブ併設の醸造所をオープン。醸造所の設計・運営に当たっては、ビールの本場ともいえるドイツで5代も続く醸造所の名門から、ビール作りに関する難関国家資格「ブラウエンジニア」を保有する醸造技術者を迎え入れました。

ちなみに現在、小樽ビールブランドとしてビールを1000キロリットルほど製造(2022年度)。そのうち7~8割はびっくりドンキーなどグループ内の店舗で提供し、残りを醸造所近辺のホテルや飲食店、そして一般消費者に販売しています。

ハンバーグレストランでありながら本格的にビールへ乗り出したのは、創業者である庄司昭夫さんがドイツに行ったことがきっかけです。ドイツには多くの醸造所があり、それぞれで異なる味のビールを作っていたことに感銘を受けたといいます。

1995年に醸造所の運営を始めた後、今度は代名詞であるハンバーグに合うビールを作りたいと考え、従来と比較して生産能力が10倍ほどの醸造所を1999年にオープンし、びっくりドンキーでの提供にこぎつけました。

四半世紀変わらぬ味は本場・ドイツ流

びっくりドンキーでビールを提供し始めてから四半世紀がたちますが、意外にも当時の味や製法から変化を加えていないそうです。ただ、2010~2020年には、一部店舗でピルスナー・ヴァイス・ドンケルの3種類を販売している時期もありました。以降は1種類に専念する形で、現在のドンキーハウスビールのみを販売しています。

当初に思い描いていたのは「飲みやすく、飽きがこない味」。その味わいを目指し、特にこだわっているのが製法です。1516年に制定され、今でもドイツで有効な法律に「ビール純粋令」というものがあります。ビールは麦芽とホップ、そして水と酵母のみを原料とすることを定めており、ドイツビールの品質とブランディングを支えてきました。ドンキーハウスビールでは、このビール純粋令にのっとって4つの原材料しか使っていません。

まず、ビールの原料となる麦芽とアロマホップはドイツから輸入した有機栽培のものを使用。炭酸ガスは注入していません。

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