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「パワハラ禁止のはずが…」"陰湿な職場"急増の訳 「ゆるい職場」が「危険な職場」に変貌する衝撃

東洋経済オンライン / 2024年2月9日 6時55分

心理的安全性も低く、キャリアの安全性も低くなると、「危険な職場」(いわゆるブラック企業)となってしまい、もう「職場として成立しているのか……」と思う程の状態となります。

「陰湿さ」は人から人へ伝播する

また最近お伺いする声として徐々に増えてきているのが、この「危険な職場」の中でも「陰湿な職場」です。

この陰湿な職場は、著しく信頼関係が希薄です。

もはや互いを疑っているに等しいほど非常に厄介な状況です。

なぜ厄介かというと、陰湿な行為をしている上司側は「陰湿」だと気づいていないことが多いからです。

また、陰湿な行為をすると部下にも伝播し、さらに部下が後輩へ陰湿なフィードバックをし、徐々に職場全体へと陰湿な行為が広がっていきます。

つまりは、たった一人の陰湿な上司がいるだけで、陰湿行為が伝播し、「陰湿な職場」になる、ということもあるわけです。

あなたは大丈夫?「陰湿な上司」5大特徴

そんな「陰湿な職場」を作り上げている上司の特徴5つをまとめます。

ぜひ、自社の管理職・そしてご自身の対応も含め確認していただくことをお勧めします。

① 長さ:長時間のフィードバック

相手のことを考えず、グチグチと2時間ほどかけてフィードバックを繰り返す。長いときには、いつまでも怒りがおさまらず1週間ほどかけてネチネチと伝える。

② 言葉:「あなたのため」を強調する

人を傷つける破壊的なコメントを直接伝えるのであれば、部下側も「辞めよう……」などの判断をすることができるが、言葉巧みに相手の自責の念を掻き立て「全て自分が悪い」と認識させる。

③ タイミング:全社会議、後輩の前、陰口

部下のプライドが傷つくタイミングをわざと狙ってフィードバックを行う。もはや相手の成長などよりも、恥をかかせようが目的になっていることもある。また、陰湿な組織=陰口と言ってもいいように、組織全体に蔓延している。加えて、社内電話にもかかわらず居留守を使っている人がいる職場は要注意。

④ 所作:ため息、面倒臭そうな顔

部下がミスした場合に「改善策を伝える」のではなく「ため息」から入り面倒臭そうな顔で対応する。また部下が提案などをしてきた場合は「で?」で会話が終わってしまう。

⑤ 表現の仕方:言葉としては良いが「言い方」に棘がある

言葉としてはポジティブだが、言い方が明らかに嫌味のようになっている。また、あなたの存在や言動を認めてもいないことが伝わってくる。

このような特徴がある上司が管理職をしている場合は、「陰湿な職場」になっている可能性が非常に高いです。

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