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人気の「寒中水泳」に学べる"サウナ水風呂"の秘訣 本場フィンランドからの有益アドバイスは?

東洋経済オンライン / 2024年2月10日 11時20分

ある人はサウナ浴なしでもアイスホールに入水できるし、ゼロ度近い冷水の中でも何十秒と泳いでいられる人もいる。

けれど、友人ができるからといって、同世代の自分の身体でできるとは限らない。日々の体調にもよりけりだろう。

他人に流されず、自分が無理せずに心地よいと感じる入水時間や水温やタイミングに忠実であれば、トラブルが起こる可能性は極めて低いのだ。

ただし高血圧や低血圧の人は、とくに温冷交代浴の急激な温度差の影響を受けやすいので、人一倍正しい知識や適切な配慮が必要だとラヤンティ氏は言う。

サウナと水風呂の「激しい温度差」を求めすぎない

とくに、高血圧気味の人が高温のサウナから間髪入れずに強冷水に入水(あるいはその逆)をすると、確実にリスクが高まる。これは日本のサウナ浴でも当てはまるだろう。

サウナと水風呂の「激しい温度差」を求めすぎないことと、行き来の合間にはしばし常温での休息時間を取ることが安全策なのだ。

逆に、低血圧気味の人は、冷水浴の後に、あまり寒空の下で外気浴をしすぎず、すぐに身体を温めたほうが体調を維持しやすいそうだ。

寒中水泳や水風呂自体に苦手意識があってなかなか踏み切れない人は、まずは夏の湖で泳ぐ、あるいは20度近い「さほど冷たくない」水風呂で徐々に慣れることから始めるといい。

自分でもできるという一度の成功体験が、必ず「また入りたい」と思わせることを、協会員はよく知っている。

そして誰しも、サウナ浴や寒中水泳が、リフレッシュと同時に体力を消耗する行為であることを忘れてはいけない。

水分や軽食を適宜補給したり、上がった後は身体を冷やさない服装を着用したりと、アフターケアを大切に。

実は水風呂や寒中水泳に対する苦手意識は、最初に足をちょっと水に浸けたときに足裏に走る、ピリピリとした冷刺激の痛みから生まれることが多い。

だが、その足裏の感覚だけで入水を諦めてしまうのはもったいない。

なぜなら、人が最も冷刺激を過敏に感じ取るのが足裏、手の平、首筋、頭部なので、最初に足裏の刺激さえクリアできれば、あとは意外とすんなり全身を冷水に沈められるものだからだ。

寒中水泳を快適に楽しむ「専用グッズ」も誕生

こうした生理的な特性を克服するために、フィンランドの寒中スイマーたちが必ずと言っていいほど携帯しているのが、専用のソックスと手袋。

防水に優れた素材で造られたソックスと手袋を着用することで、敏感な手足を冷刺激から守り、ラクに入水できるというわけだ。

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