人生最悪と嘆く人が"自滅パターン"断ち切る方法 なぜ人生を台無しにする人を引き寄せるのか

「もっと頭がよかったら、もっとかわいかったら、もっと明るかったら……」。自分の人生は最悪だと嘆く人が陥りやすい、考え方のパターンがありそうです（写真：GARAGE38／PIXTA）

アメリカ・フィットネス界のカリスマトレーナーとして、InstagramやXで100万人を超えるフォロワーを持つジリアン・マイケルズさん。

テレビ番組にも出演し、人気を博している彼女ですが、自身は子どものころ、うつ病や肥満、いじめで苦しみ、心理療法で解決の糸口をつかんだという過去を持ちます。

そのような経験を経て彼女が得た「夢を実現し、なりたい自分になる」ための心の姿勢、そして行動パターンとは、どのようなものなのでしょうか。

著書『Unlimited　制限しない生き方』より、本稿では「心の姿勢」の保ち方として、なぜか「自滅的な行動パターン」を繰り返している人に向けたメッセージをご紹介します。

おびただしい数の自己啓発本が「人生を変えるのは簡単だ」と吹聴してきました。本を読んで劇的な変化を遂げる人もまれにいるかもしれませんが、たいていはウソです。人生を変えるのはそんなに簡単ではありません。

【写真で見る】夢を実現し、なりたい自分になるために必要な戦略がまとまっている

多くの人は長年にわたり心の重荷を背負い、「自滅的な行動パターン」を繰り返しながら生きています。しかも、自分ではたいていそれに気づいていません。

人生を変えるためには、自滅的な行動パターンを改めなければならず、そのためにはまずそれに気づかなければならないのです。

「人生がうまくいかない本当の原因」

自滅的な行動パターンがどんな結果を招くかわかりますか。

自分が抱えている問題の本質が理解できなければ、無意識にトラウマを克服しようとして不幸なパターンを繰り返し、人生を台無しにしてしまいます。

心理学ではこれを「反復強迫（はんぷくきょうはく）」と呼んでいます。反復強迫は身近に起きている現象です。典型的な例を紹介しましょう。

• くだらない男とばかり付き合う
• 自分の人生を台無しにしかねない人をいつも引き寄せる

こうして同じパターンに陥って、同じ問題に何度も悩まされるのです。たいていの場合、人々は「自分は頭が悪いから」「魅力がないから」「性格が暗いから」そうなるのだと思っています。

そのため、「もっと頭がよかったら、もっとかわいかったら、もっと明るかったら、こんなひどい目にあわなかった、恋人にふられなかった、会社をクビにならなかった」と考えてしまうのです。

しかし問題の本当の原因は、あなたがさまざまな短所を持っていることではく、自分の自滅的な行動パターンに気づいていないことにあるのです。