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人生最悪と嘆く人が"自滅パターン"断ち切る方法 なぜ人生を台無しにする人を引き寄せるのか

東洋経済オンライン / 2024年2月11日 18時30分

ここで重大なことを指摘しましょう。あなたは浮気性の男を引き寄せてしまう根本原因に気づいていません。あなたは権威者と折り合いが悪く、職場で反抗的な態度をとってしまう根本原因に気づいていません。

それらの問題を不運のせいにする人がいますが、それは違います。そういう人は問題の本質に気づいていません。運がいいとか悪いとかいうのは見当違いです。

運とは準備が機会と出合うことですから、運が悪いと感じる原因は、日頃の準備が足りないためにめぐってきた機会を生かせないことです。

私たちはそんなふうに自分の不運の原因をつくっておきながら、「どうしていつもこんな目にあうのだろう?」と首をかしげて嘆いているのです。

不快な過去と向き合う

私たちは自滅的な行動パターンを回避して、自分の本来の力を取り戻さなければなりません。過去の不快な経験や感情を繰り返すような行動をとるのは、やめる必要があります。

自滅的な行動パターンに気づかない理由は、その行動が苦痛に満ちているあまり、心の中で抑圧してしまうからです。しかし、人間の心理を避けて通ることはできません。解決されない問題は何度も繰り返されます。

自分の人生を振り返って不快な出来事を思い起こしたがる人はいません。それは怒りや悲しみ、恨みなどの感情を引き起こし、しかもその対象が親を含めて家族であることが多いからです。彼らはあなたのお手本であり、あなたの人格形成に重大な役割を果たした人たちです。

自分の親に怒りを感じたがる人はいないでしょう。それは不快なことですし、相手と心理的な距離が生じて、見捨てられたような気分になります。また、孤独や罪悪感、怒りや混乱の原因にもなります。

そのため、私たちは自分の過去を丹念に検証するかわりに、「私の子ども時代は素晴らしかった」とか「私の両親は完璧だった」などと言うのです。私たちがこんなふうに子ども時代の不快な部分を否認するのは、親を愛していて、彼らを責めたり怒りを感じたりしたくないからです。

また、過去を掘り起こすと、親にしてもらった素晴らしいことへの感謝を忘れたような気分になり、罪悪感にさいなまれます。

多くの人は人生を善と悪の2つに分けて割り切ろうとします。「私の子ども時代は完璧だった」とか「私の父はろくでなしだ」という具合です。

もし何かが完璧なら、怒りを感じたり傷ついたりする必要はありません。私たちはそうやって自分のトラウマを否認するのですが、そうすることで他者との未解決の問題を繰り返してしまいます。

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