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「デュアルSIM」で2つの携帯番号を使い分ける術 1つのスマホで「LINEの2アカウント運用」が可能

東洋経済オンライン / 2024年2月14日 11時50分

一例を挙げると、元々がドコモでデータ容量が無制限の「eximo」を契約していた人は、「irumo」の0.5GBプランに変更すれば、最大で7000円弱、料金が安くなる。ここに、データ容量無制限の楽天モバイル回線をeSIMで追加し、データ通信はそちらに任せてしまうとする。楽天モバイルの料金は3278円。これだけで、毎月3000円以上、料金が安くなる。楽天モバイル1回線に集約すればより料金は下がるものの、こちらのほうが手間はかからない。音声通話や0.5GBまでのデータ通信はドコモのエリアで使えるため、いざというときに安心だ。

ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアは、無制限の料金プランがメインブランドに据えられており、低容量のプランが割高に設定されている。例えば、auの場合、スマホミニプランは1GB以下だと3465円だが、3GBを超えると6215円に金額が跳ね上がってしまう。これをそのまま使うより、スマホミニプランでauの契約を残しながら、データ通信だけを格安SIMにするほうが安上がりだ。例えば、IIJmioの場合、データ通信専用のeSIMは5GBでわずか660円。スマホミニプランの1GB以下の料金に足しても、4000円強で済む。さらに、固定回線がIIJならセット割引でこの660円が無料になる。

また、海外で利用するためのローミング専業キャリアが増えており、海外旅行、海外出張時にこれらをデュアルSIMで使うことで、料金を節約できる。一例を挙げると、ドコモ、au、ソフトバンクではそれぞれ24時間につき980円程度の料金がかかる。これに対し、ローミングキャリアのAiraloは、アメリカなら1GBが4.5ドル(約665円)、5GBでも16ドル(約2368円)。1週間程度の滞在であれば、数千円の差になる。デュアルSIMであれば、日本の電話番号で電話を受けつつ、こうしたローミングキャリアでデータ通信することが可能だ。

ちなみに、通常の端末は、SIMカードとeSIMの両方でデュアルSIM化するため、組み合わせを考える必要がある。メインの回線がSIMカードだった場合、追加する回線はeSIMにしなければならない。逆もしかりで、メインにしている回線がeSIMの場合、追加する回線はSIMカードである必要がある。ただ、会社によっては物理的なSIMカードを発行していない場合がある。海外で利用するローミングキャリアがそれだ。この場合、メインの回線をeSIMにしていると、それをオフにしなければならない。逆に、現地で買ったプリペイドSIMがSIMカードだけという場合、メイン回線がSIMカードだと同時利用ができなくなってしまう。

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