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「Xの代替」の本命と注目される「Bluesky」の"個性" 「ちいかわ」作者・ナガノさんのアカウントも

東洋経済オンライン / 2024年2月14日 12時0分

まずは、フィードのカスタマイズ性です。Blueskyでは、Xのタイムラインにあたる「フィード」を複数表示して、切り替えて閲覧できます。最初は「Following(フォローしている人)」と「Discover(おすすめにあたるもの)」などが用意されていますが、自分好みのフィードを追加していけるのです。

フィードを追加するには、好みのユーザーを追加した「リスト」を作成し、そのリストを設定します。他のユーザーが作成したリストもフィードに追加できます。Xの「リスト」に近い機能ですが、Xのように詳しい人だけが使う機能ではなく、初期設定の段階からフィードのカスタマイズをすすめられます。アプリ画面の「#」タブでは、おすすめのフィードを表示しており、「+」ボタンだけで追加できます。

表示させるコンテンツについても、「モデレーション」メニューで細かく調整できます。

例えば、セクシャル、ヘイト、スパムの投稿に対して、非表示にするか、警告を出すかといった対応を簡単に選択できます。「返信で広告を送ってくるユーザー」などをまとめてリストに追加し、一括でミュートやブロックができる「モデレーションリスト」機能もあります。もちろん、ユーザー単位でのミュートやブロックも可能です。

動画の共有が当たり前になっている今、Blueskyが動画に非対応という点は少し残念に思う人もいるかもしれません。しかし、テキストをベースに交流したい人や、見たくないものを見せられることに疲れた人にとって、このカスタマイズ性は役立ちそうです。

Blueskyは「分散型SNS」

ここまで利用するうえでの特長を説明してきましたが、Blueskyは設計思想にも大きな特長があります。それは、「分散型SNS」であるということです。Twitterのようにひとつの企業が運営する中央集権型ではなく、独立したサーバーを「プロトコル(通信手段)」でつなげて、それぞれのサーバーで自治できる構造になっています。例えていうと、メールの構造と同様です。メールは、各企業が立てたサーバーで運営され、他のサーバーとメール送受信プロトコルでつながっています。

中央集権型では運営元の方針に従うしかありませんが、分散型では自分のアカウントを好みの運営元に移動できます。

Blueskyが開発したプロトコル「AT Protocol」は、サーバーごとに表示のアルゴリズムも選択できます。自分好みの表示がされないときは、自分に合ったサーバーを選べばいいわけです。

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