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「年初に立てた1年の目標」毎回挫折の"根本要因" 毎年計画を立てても実行できないのはなぜか

東洋経済オンライン / 2024年2月14日 7時20分

長期的なゴール→中期的な目標→短期的な目標→今年や来年の行動計画、という落とし込みです。

そしてそういった小さなゴールや、具体的な行動目標が「来年やるべきこと」といった単年度目標になるのです。

そうすれば仮に、そのとき目指していた中期的なゴールに対する前提が崩れたとしても、長期的なゴールに照らし合わせた、短期的な行動に対する軌道修正が可能です。

反対に単年度目標が漠然としすぎていると、そもそも何をしていいのかがわからないという話になりますし、達成に対する可否すらも見えにくくなってしまいます。

単年度の目標は明日にでも具体的行動に移せるような、つまり今自分が何をするべきか、が端的に見えるような目標であったほうがよいでしょう。

OKさんのケースでは「自分らしく生きる」と単年度目標を設定しましたが、その実現のために生き方をどうする、仕事をどうする、をはじめとした、非常に多岐にわたる変化や行動が求められる目標であるために、何から手をつけてよいのかもわからない状態になってしまったのだと思います。

そして何をしてよいのかわからない、つまり具体的行動に移せないがゆえに、いつもどおりの行動をしてしまい、「結局今年も何もできなかった」となるのです。

本来であれば、例えば「自分らしく生きる」であれば、前述のようなブレイクダウンが必要ですし、またその実現のためにはしかるべき行動と、積み重ねやステップが必要です。

したがって、そういった漠然とした目標はやはり短期的な目標としては向いていない、ということになります。

小さな目標の達成に慣れる

また、目標を立てて、そして行動に移して実現するには、プロセスそのものに対する「慣れ」も必要です。

小さな目標を立てて、それを達成することの積み重ねが、自分自身に対する自信につながり、そしてその自信がもっと大きな目標を立てる勇気につながります。

いきなり大きな目標やゴールの達成を目指して走り出すのもよいのですが、多くのヒトにとってはやはり小さなゴールにブレイクダウンして、そういった小さなゴールの達成を積み重ねることで慣れていく必要があります。

行動に移すことに慣れる、実現可能なゴールを設定することに慣れる、軌道修正に慣れる。

大きな変化を求め、大きなゴールを達成するためには、そういった多くの「慣れ」が必要です。

そしてそういった慣れを通じて、目標を達成できた自分にも自信がつきますし、経験を通じて自分自身の視野も広がりますから、より大きな目標達成に向けた準備が整う、というものです。

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