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気温上昇で一気に飛散「スギ花粉」今後の状況は? マスク・メガネの予防効果、服選びのポイントも

東洋経済オンライン / 2024年2月14日 6時0分

今年のスギ花粉の傾向を、気象予報士が解説します(写真:Luce/PIXTA)

今年は早くからスギ花粉を感じている方が多いのではないでしょうか? 暖かさが影響して、花粉の本格的な飛散開始が例年より早いところが多そうです。

【図版】2月13日の最高気温をチェック

暖冬と花粉の関係「400℃の法則」

今年は暖冬で、平年より気温が高くなっています。このことが、花粉シーズンがいつもより早く訪れる原因の1つです。

スギ花粉には「400℃の法則」があるといわれています。

1月1日から最高気温を足して、400℃になる頃に花粉が本格的に飛び始めるという法則です。今年は、東京では2月上旬に400℃を超えました。例年より早いです。

さらに、連休明けの2月13日は、全国的に季節を先取りした暖かさでした。

この時期としては高い気温で、東京は17.3℃、宮崎は20.6℃まで上がり、4月並み。関東から西日本では15℃以上のところが多く、昼間は厚手のコートがなくても過ごせました。

札幌では55年ぶりの暖かさ

札幌で2月前半に10℃以上を観測したのは、1969年以来、なんと55年ぶりです。

春本番のような暖かさになった理由は、日本の南に高気圧、北に低気圧がある「南高北低」の気圧配置です。南の高気圧から北の低気圧に向かって、暖かい空気が流れ込むため、気温が上昇しました。

今週はこの時期としては気温が高い傾向で、東京など関東では早くも花粉が「多い」と予想されている日があります。

その先、2月19日から27日にかけて、東北から沖縄で平年よりかなり気温が高くなる見込みです。一時的に寒くなる日もありますが、2月後半も平年より暖かい日が多そうです。

特に花粉が多く飛びやすい日

花粉が飛びやすい日について、確認しておきましょう。

晴れて気温が上がる日、風が強い日、空気が乾燥している日、雨上がりの日です。例えば、「春一番」のような暖かい風が強く吹く日は、花粉が大量飛散するおそれがあります。

○マスクやメガネの効果は?花粉シーズンのおすすめファッション

花粉症対策は早めにすることが重要。今年はいつもより早く花粉シーズンが到来するため、まだ花粉を感じていなくても早めに対策を始めたほうがよさそうです。

花粉症対策の定番といえば、マスクやメガネですが、実際にどれくらい効果があるのでしょうか?

まず、マスクについて。花粉症用ではない通常のマスクでも、約70%の花粉を減少させることができたという実験結果があります。

メガネは、花粉をブロックする防御カバーがない通常のメガネでも、約40%の花粉を減少できます。花粉シーズンは、コンタクトレンズの刺激が花粉によるアレルギー性結膜炎を悪化させるおそれがあるので、普段はコンタクトレンズの人もメガネにしたほうがいいと考えられています。

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