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「年をとっても成果を出せる人」がやらないこと 無意識のうちに難しい道を選んでしまうあなたへ

東洋経済オンライン / 2024年2月15日 6時50分

(写真:ふじよ/PIXTA)

まじめ、一生懸命、頑張り、たゆまぬ努力、壁を乗り越えるなど、長年美徳とされてきたいわゆる“根性論的精神論”。若い時はこれらの厳しい努力のおかげもあって見事困難を乗り越えた方も多いのではないでしょうか。そしてわざわざ難しい方法を選択し、これを乗り越えたときの達成感は得も言われぬものです。

しかし特に年が長じてからは「難しい方法」を選択しないほうがいいと、『ゆるく生きれば楽になる』の著者で、精神科医の和田秀樹さんは言います。方法を選択する時に、どのような選択をすることが成功の秘訣なのか。同書より一部抜粋してお届けします。

もう「茨の道」を歩むのはやめよう

何かをしようとするとき、いくつかの方法があったらどのようなやり方を選ぶでしょうか。たとえば、楽な方法と丁寧だけれど難しい方法があったら、どちらを選びますか。「楽をしようとするのは悪いことだ」「厳しい道を進んだほうが学びは多い」と考えて、つい茨の道を進んでしまう人も多いのではないでしょうか。

要領が悪い人は正しい「手抜き」の仕方を知らない

確かにこれまでの人生では、困難な道を選んで成長してきた実感があるかもしれません。けれども、簡単な方法をはなから敬遠して無意識のうちに難しい道を選んでしまう癖がある人は、ここで考え直してください。

楽な道を選ぶことは決して悪いことではありませんし、怠惰な選択というわけでもありません。それどころか、物事を効率よく進めるために有効な手段です。まず、「楽な道は手抜きで悪いこと」という思い込みを捨てましょう。

年をとればなおさら楽な道を選ぶのが正解になります。なぜなら、そのほうがいい結果が得られるからです。

年齢とともに体力も落ち、集中力もなくなってきます。そんな状態で今まで通りに物事を進めれば、当然、時間はかかり、成果のクオリティは下がります。うまくいかない自分、うまくいかない結果にイライラしてストレスが増大します。

「多少大変でも厳しい道を進むべき」「頑張ればなんとかなる」というやり方はもう通用しません。いい結果を残したいと思ったら、できるだけ楽で成果の上がる方法を見つけましょう。長年頑張ってきた経験があるのですから、自分では楽をしたつもりでいても、きっと悪くはない結果が得られるはずです。

楽をするのはズルでもサボりでもない

昔の話ですが、私は27歳のときに『受験は要領』という本を書いたことがあります。高校生の頃は劣等生だった自分が、現役で東大理Ⅲ合格を果たすことのできた効率のいい勉強法を公開したものです。

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