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ケガの危険も!初心者にありがち「マズい運動」4選 偏ったストレッチや筋トレは不調の原因になる

東洋経済オンライン / 2024年2月15日 11時20分

つまり腹筋だけを鍛えるということは、テントのロープ一本だけを短くしようとしているため、姿勢が崩れやすいのです。

姿勢が崩れることはさまざまなデメリットがあります。

腰や肩のコリだけでなく、巡り巡って内臓の働きやメンタル面にも影響する可能性があります。前述した目的のためには「腹筋」を鍛えなければと思ってしまうのも無理はありませんが、「筋肉のつながり」のためにはぜひ「背筋」なども同時にエクササイズなどで刺激を入れてあげて欲しいと思います。

②腕の力だけでボールを投げたり、ラケットを打つこと。

野球やテニス、ゴルフなど道具を使って行うスポーツは、より速く投げよう、遠くに飛ばそうなどの意識が強くなりすぎて、動作中の身体感覚には鈍感になりがちです。

特に男性などは筋力がある分、腕の力だけでスイングしていると注意される人も多いと思います。そんな時はいかに体幹と腕がつながっているかを理解しておくことが重要です。

ここでヒントになる考え方は、基本的には体幹が全ての動作の始まりで、腕や脚はその動きを増幅させるようなアンプのようなものと捉えることです。

例えるなら、でんでん太鼓のような動きです。軸を回すことによって先端に錘のついた左右の紐が遠心力を使って太鼓を叩きます。軸が「体幹」で、紐が「つながり」としてのイメージ作りに適しています。

もちろん、これは数ある中の一つの「捉え方」なので、人によってはこのイメージが逆効果になる人もいるかもしれませんが、基本的には多くの人の「気づき」のきっかけになると思います。投げる、打つなどの動作は「腕のつながり」と体幹部の「らせん・運動のつながり」などが途切れずに連動していることが大切です。全体を連動させることで肩や肘だけを酷使させづらく、より力強い動作を可能にします。

③凝っている一カ所だけストレッチをしてしまうこと。

このストレッチというものはとても不思議なもので、「体は柔らかければ柔らかいほど健康に良い」と多くの人が信じています。

僕自身もストレッチトレーナーとしてストレッチの重要性は理解しています。ただ、「どこをストレッチするのか?」ということについては「筋肉のつながり」を一度頭に入れてから行うことをおすすめします。そこを理解すると、本人に必要な「ストレッチ」について考えることができると思います。

できるかぎり全身をストレッチしてバランスをとる

まずなるべく避けてほしいことは、一部位だけをストレッチして終わるということです。最初のほうで腹筋と背筋などの説明でテントのロープを例えにしましたが、体は「つながり」を使って全身のバランスをとっています。その部位が硬くて凝っているからといっても、その一カ所だけをストレッチしていても全体のバランスが崩れていればすぐに硬さが戻ってきます。一カ所だけのストレッチというのは長期的に行うと、むしろその全体のバランスを崩す可能性さえあります。

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