イトーヨーカドー、23区全店訪れて見えた"厳しさ" 消費者理解の欠如に、ちぐはぐな改善策も…
東洋経済オンライン / 2024年2月16日 21時0分
これ自体はより生活に密着した売り場にしようという意図が見えるのだが、問題はその分類のわかりづらさだ。
DX面でも本末転倒な施策が見られた
例えば、高砂店の「家事をする」というコーナーには時計やライト、マウスなどが分類されて置かれていた。正直いえば「家事をする」というイメージで、これらの商品を探し出すのは難しいのではないかと思う。
こうした点で、逆に売り場のわかりにくさが増幅しているところも散見された。
④セルフレジが機能していない
また、近年ではどこのスーパーでも採用されているが、改装した店舗では、セルフレジの台数も多い。
しかし、特にヨーカドーの場合、客層はシニア層が多く、店舗によってはほとんどセルフレジが使われていないところもあった。セルフレジが多い分、有人レジの台数は少なく、レジの行列が長くなっているところがあるのだ。
DXに伴う改革は、小売店であればもちろん対応する必要があるだろう。しかしなぜDXをするのかといえば、それは顧客の利益になるからだ。しかし、現在のヨーカドー店舗の多くでは、本末転倒な事態が起こっている。
労働者不足の昨今では、セルフレジをある程度導入しないと現場が回らない現実もあるかもしれないが、だからといってシニア層の足が遠のく原因になってはいけないはずだ。
ここまで、店舗を巡って感じた率直な意見を書いてきた。正直なところ、都内の店舗でも、駅前の便利なところにあるから行く、ぐらいに思えてしまうのがつらい。
15店舗めぐった筆者なりの改善策を考えてみた
では、イトーヨーカドーに勝ち筋はあるのだろうか。
以下、ここまでのフィールドワークを通して、僭越ではあるが、イトーヨーカドーがどうなれば、より楽しい買い物体験ができるのかを考えてみた。
これは、コンサルとか偉そうなものではなく、私がイトーヨーカドーにこうなってほしい、というような、それなりのファン精神を含んだイチ顧客としての願望混じりのものであることをあらかじめ断っておきたい。
①ショッピングモール化を推し進める
食料品売り場の他に客数が多いのは、入居しているチェーンである。特にミスタードーナツやカルディ、100円ショップ(ダイソー、キャンドゥ、Seria等)に多くの人が集まっている。
これらが人気の理由については、それぞれいくつかの記事も発表されているだろうからここでは詳しく書かないが、とにかく売るものの「コンテンツ」でいえば、ヨーカドーはこれらの店に敵わない。
この記事に関連するニュース
-
閉店控えるイトーヨーカドー津田沼店の〝現在の姿〟が切なすぎる 「ついにこの時を迎えてしまった」「寂しいなぁ」
Jタウンネット / 2024年7月22日 17時29分
-
コンビニ店員が遭遇した“最悪”のセルフレジ万引き事件「親が子を利用して」――大反響・ニュース傑作選
日刊SPA! / 2024年7月20日 15時44分
-
セルフレジで客が減る? 欧米で「セルフレジ撤去」の動き、日本はどう捉えるべきか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月18日 8時10分
-
好きな「横浜の百貨店・ショッピングモール」ランキング! 同率1位の3店は?
オールアバウト / 2024年7月13日 8時45分
-
「ヨーカドーで服を買う」は本当に復活するのか…「ユニクロよりは安い」という新ブランドが成功する条件
プレジデントオンライン / 2024年7月5日 10時15分
ランキング
-
1トヨタの新型「ランドク“ルーミー”」初公開!? 全長3.7m級「ハイトワゴン」を“ランクル化”!? まさかの「顔面刷新モデル」2025年登場へ
くるまのニュース / 2024年7月23日 11時50分
-
2ダニ繁殖シーズン到来…アレルギー持ちや痒くてたまらない人はカーペットと畳に注意
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月24日 9時26分
-
3義母と元夫は減塩生活中!? 嫁に去られた親子の今…【お義母さん! 味が濃すぎです Vol.48】
Woman.excite / 2024年7月15日 21時0分
-
4泥酔して道端で寝ていると…介抱してくれた“女性”のまさかの正体。一ヶ月後に再会し、「思わず絶句した」
日刊SPA! / 2024年7月23日 8時52分
-
5ヤバい「エアコン代」この猛暑でも節約するワザ 寝ているときや外出時のつけっぱなしはOKか?
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 7時1分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)