クックパッド、決算資料からポエムが消えた哀愁 続く業績下降のなか、資料も65%ものカロリーオフ?
東洋経済オンライン / 2024年2月16日 18時30分
上場企業が四半期ごとに公開する決算短信や株主向けの説明会資料には、その企業なりの個性が表れるもの。個性が強すぎた結果、時に意図せぬ反応を投資家たちから集めてしまうことも。
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先週から、多くの企業が決算を発表している。
【写真で見る】投資家たちに愛されてきた?クックパッドのポエム
その中で、決算書や説明会資料の中に、興味深い表現や変化が確認できたので、2つほど紹介したい。
ニュース①楽天の見事なレトリック
楽天グループは2023年12月期の連結業績を発表した。結果は次のとおりだ。
●売上収益:2兆713億円
●営業利益(損失):▲2128億円
たしかに、前期の営業利益(損失)は▲3716億円だったから改善はしている。
しかしながら、現在でもかなりの営業損失を計上している。この問題はモバイル事業にある。おそらく、読者の知人が楽天関連に勤めていればモバイルの加入に誘われたに違いない。私は誘われた。かなりの努力でも、まだ厳しい。
●モバイル売上収益:3646億円
●モバイル損益:▲3375億円
となっている。読者の会社が、売上高と同等規模の損失を出していれば、この厳しさがわかるかもしれない。
楽天はがんばっていると私は思う。グループ全体で努力している。しかし、私がつい笑ってしまったのは楽天の「決算ハイライト」だ。
“■モバイル”という箇所にこうある。なお、太字やアンダーラインは私によるものではなく、楽天によるものだ。
<コスト構造の見直しや契約者数の増加などを理由に、Non-GAAP営業損失は前年比1,417億円の大幅改善となる3,375億円、Non-GAAP EBITDAは前年比1,599億円の大幅改善となる1,791億円の赤字。>
<楽天モバイル単体における2023年度の売上収益は2,249億円(前年比17.7%増)で増収。Non-GAAP営業損失は前年比1,368億円の改善となる3,225億円。>
おそらく、普通に読んでいたら、前者は“赤字”であることに気づかず、後者も“損失”であることに気づかないと思う。
決算プレゼン資料はもはや「令和の楽天文法」
同時に決算プレゼンテーション資料は凄い。一読をおすすめしたい。
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