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早稲田でも発覚「出題ミス」直面した時の対処法 難問・奇問にぶつかったときにどう判断するか

東洋経済オンライン / 2024年2月19日 15時0分

早稲田大学。基幹・創造・先進理工学部で出題ミスがあった(写真: haku / PIXTA)

2月16日、早稲田大学の基幹・創造・先進理工学部の一般入試が実施されました。

【写真】早稲田大学は、基幹・創造・先進理工学部の一般入試で出題ミスがあったとして謝罪した

当日は、電車の遅延により試験の開始時間に間に合わない可能性がある受験生がいたため、その受験生に対して1時間開始の時間を遅らせた別室が設けられ、受験生によっては波乱の受験になった人もいたそうです。

早稲田大学の試験で出題ミス

そのうえで、この入試ではもう1つの波乱がありました。それは、数学で「出題ミスではないか」と思われる問題が出題されたのです。

数学の設問Ⅲ(4)において、「体積Vの最大値を求めよ」という問題が出題されたのですが、体積Vには最大値が存在せず、いくらでも大きくできてしまうのではないか?と多くの受験生から指摘されることになりました。

結果、翌日の17日に、早稲田大学のHPで問題に「不備があった」として謝罪。大学側が出題ミスを認めることになりました。

さて、入学試験において、「出題ミス」というのはあってほしくないものではありますが、人の手で作られているものである以上、可能性がないとは言い切れません。実際、今年も早稲田大学だけではなく、同志社大学は、2月5日と9日に実施された「政治・経済」の一般入試で出題ミスが計3問あったと発表しました。

毎年、どこかしらの入学試験で出題ミスは発生しています。さらに、明確に出題ミスとは言えなくても、「この問題は受験生に解かせる気がないだろう」「この問題は、受験生が解くには難しすぎる」と言われるような奇問・難問の出題は、数多く存在します。

解答に至るまでのプロセスを書く

もし「出題ミスではないか」と思うような問題に直面したときに、受験生はどんなふうに対応するべきなのでしょうか。

1つの対処法は、「解答に至るまでのプロセスだけを書いておく」です。今回の出題ミスに対して、早稲田大学は以下のような対応をすると説明しています。

「当該箇所の設問につきましては、受験生に不利益が生じないよう、解答に至る過程等を十分に精査し、採点することといたします」

「解答に至る過程等」と書いている部分に注目してください。

今回は数学の問題であり、記述式で自由に解答を書く問題になっています。ですから、「こうすれば解答に至るはずだ」というプロセスも含めて加点要素と見てもらえる、ということになります。

だからこそ、出題ミスの可能性がある部分に関しても同様に、「こうすれば解答に至るはず」というポイントまで記述されていれば点数になるということになります。

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