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迷路を夢中で解く子どもの「地頭がよくなる」秘密 落ち着きのない子も算数嫌いも変える"遊び"

東洋経済オンライン / 2024年2月22日 11時30分

良質な“試行錯誤”を積み重ねられるめいろは、どのような子にもおすすめできる遊びです(写真:Graphs/PIXTA)

のべ数十万の子どもたちからポテンシャルを引き出し、のちに難関大学に合格するような「あと伸び」する子へと導くことで、数多くのメディアに取り上げられてきた高濱正伸氏(花まる学習会代表)は「学びになる遊び」の有用性を説いています。なかでも間口が広いのが迷路で、どんな子どもでも迷路を前にすると必ず解き始めるのだとか。その不思議な魅力について『あたまがよくなるめいろ まなび編』から一部抜粋し、ご紹介します。

“試行錯誤”の積み重ねでやり抜く力が育つ

「5分と座っていられなかった子が集中できるようになりました」

「昔、迷路に夢中だった我が子は算数・数学が得意になりました」

もう30年近く、このようなうれしい声を多数いただき続けています。

なかには、めいろにハマりすぎて驚くほど緻密な問題や工夫を凝らした作品をつくり始める子もいて、彼らは東大をはじめとした難関大学に進学し、自分のやりたいことに邁進する素敵な大人になりました。

こう申し上げると「めいろの何がそんなにいいのか」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

たしかにめいろはルールが単純ですし、得るものなどないのではと思われるお気持ちもよくわかります。

めいろの最大の魅力は、遊びのなかで良質な“試行錯誤”を積み重ねられる点にあります。「あそこに行くんだ!」とゴールを見据え、自分で選んだ道に邁進する。これは勉強でもスポーツでも仕事でも、何かを成し遂げる過程で必ず行うことです。だからどのような子にもおすすめできる遊びなのです。

この試行錯誤を短時間で何度も繰り返せるめいろは、失敗を恐れず挑戦する強さや「やり抜く」という心のスタミナを養います。すると、たとえめいろの行き止まりに入っても「ゴールできないルートが一つわかった」と、前向きにとらえられるようになるのです。

これは地頭のいい子、成長とともに学力が大きく向上する「あと伸び」する子が、必ずといっていいほど備えている素養です。私たち大人においても、何かに挑戦してやり抜くことは成功するために必須のことですから、良質な試行錯誤の価値をご理解いただけるのではないでしょうか。

次にお伝えしたいのが「見える力」です。

めいろをたくさん解くと、サッと目で追っただけで通るべき道筋が「光って見える」ようになっていきます。さらに力がつくと、どこの分岐点に何通りのルートがあるかまで、達人さながらに「見える」ようになるのです。

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