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開戦2年、写真家が見た「ウクライナ前線の街」の今 ロシアによるウクライナへの侵攻から2年

東洋経済オンライン / 2024年2月23日 18時10分

開戦直後、マリウポリで結成された内務省傘下の部隊、アゾフ連隊に入隊したアレクサンドル。昨年はスナイパーとしてバフムートの周辺で戦った。戦闘中に倒れた仲間に鉤縄を投げ、たぐり寄せた体験を筆者は聞いていた。

戦闘で命を落としたウクライナ兵は3万人を超え…

脱出経路が限定されたアウディーイウカで、友軍を救出する作戦は困難を極めた。CNNの報道によると、重傷を負ったウクライナ兵が取り残され、ロシア兵に殺害されるケースもあったという。避難車両も砲撃を受け、アウディーイウカ周辺の道にはウクライナ兵の遺体が多数あったそうだ。

ドネツク州の前線地帯。塹壕を出たウクライナ兵が榴弾砲の発射準備を始めた。(写真:筆者撮影)

2月22日、アレクサンドルと会うためアウディーイウカから40キロメートル離れたポクロフスクに向かった。ここは脱出した兵士の避難先となった街の一つだ。道は車両であふれている。店には兵士の姿が目立つ。リサーチャーがアレクサンドルに電話すると、彼はこう話したという。

「いまアウディーイウカの近くで活動中だ。具体的な場所は言えない。精神的にまいっている」

ロシアによるウクライナへの侵攻から2年。ウクライナの市民団体が調査したところ、戦闘で命を落としたウクライナ兵は3万人を超え、負傷者は10万人に上るという。ロシア軍の捕虜になった兵士は、アウディーイウカの陥落で1000人近く増加した。

尾崎 孝史:映像制作者、写真家

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