1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

花山天皇も驚いた「藤原道長」の豪胆すぎる性格 青年時代から兄たちよりも数段優れていた?

東洋経済オンライン / 2024年2月24日 11時50分

花山天皇は、その答えを聞き、驚かれます。道隆や道兼の顔色はまだすぐれないような状況でした。それであるのに、この道長の振る舞い。道隆や道兼は、どういう訳か、無言で控えていました。

花山天皇は、道長の言動が確かなものか疑わしいと思われたのか、「蔵人に命じて、柱の削り屑をもとの所にあてがってみよ」と翌朝、お命じになります。

蔵人が削り屑を持って行って押しつけてみたところ、ぴったりと当てはまりました。道長の勇気が証明されたのです。

この逸話は、道長20歳の頃のものとも言われています。しかし、これらの逸話が、本当にあったことかどうかは、ほかに証拠史料がないのでわかりません。

後に大きな出世を果たした道長。そんな道長は、青年時代から兄たちより、数段優れていたと言いたいがために、誰かが創作した話かもしれません。

(主要参考・引用文献一覧)
・清水好子『紫式部』(岩波書店、1973)
・今井源衛『紫式部』(吉川弘文館、1985)
・朧谷寿『藤原道長』(ミネルヴァ書房、2007)
・紫式部著、山本淳子翻訳『紫式部日記』(角川学芸出版、2010)
・倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社、2023)

濱田 浩一郎:歴史学者、作家、評論家

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください