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家で「ねぎのパラパラ冷凍」がお勧めできない理由 冷凍王子が解説、ネギ&薬味の正しい冷凍法

東洋経済オンライン / 2024年2月25日 11時30分

インターネット上にある「ねぎのパラパラ冷凍」記事を見ると、キッチンペーパーの上にねぎをのせて冷凍時に発生する水分(霜)を吸わせたり、冷凍途中でほぐしたりといったレシピが大半です。

しかし、水分を取ってしまうと、水分と一緒に香りやおいしさも抜けてしまい、乾燥もより一層進んでしまうので、「おいしさを取り除く」という本末転倒な手間をかけていることに……。

冷凍途中で取り出すのも温度変化が起こりやすくなり、食材を劣化させる行為です。

切ったねぎをタッパーやペットボトルに入れて冷凍する方法も紹介されていますが、これも切ったねぎが空気に触れやすいため、乾燥と酸化が進みます。さらに、容器内に空気があることで、冷凍したときに霜がつきやすく、風味が落ちてしまいます。

家庭での「ねぎ冷凍」のコツ

では、家庭でねぎを冷凍する場合、どのようにすればいいのでしょうか。

青ねぎに関しての一番のおすすめは、細かくカットしてジッパー付きの保存袋に入れ、かなりしっかり空気を抜いて封をし、薄く平らな状態で冷凍することです。

パラパラにはなりませんが、空気に触れる部分を少なくすることで、乾燥や酸化を抑え、おいしさや香り、風味を閉じ込めたまま冷凍することができます。

使うときは平たく固まったねぎを、使う分だけパキッと折って、凍ったまま調理に使います。さらに青ねぎは鮮度が落ちやすいので、買ってきてすぐの新鮮な青ねぎを、カットしたらすぐに冷凍することも重要です。

長ねぎは厚さ1cm程度の斜め切りにして保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍すると料理に使いやすいです。

薬味用は小口切りにして保存袋に入れて空気を抜いて冷凍します。いずれも使うときは凍ったままで。青い部分はそのまま保存袋に入れて空気を抜いて冷凍しておけば、スープ用や下味用の香味野菜として使えます。

さらには、切らずに丸ごと冷凍する方法もあります。

この場合は、保存袋に青ねぎを曲げて入れて、空気を抜いて冷凍します。使うときは、凍ったまま包丁でカットします。冷凍前に細かく切らないため風味が飛びづらいのがメリットです。ただ、青ねぎに関しては袋の中、さらにねぎ内部の空洞の空気が、丸ごと冷凍では抜きづらいことがデメリットではあります。

続いて、今回紹介したホームフリージングで凍らせたねぎの、おすすめレシピをご紹介します。

とろり食感の絶品パスタ

長ねぎは解凍しても水分が流出せず、一度冷凍することで繊維が崩れやすくなるので、とろりとした食感になります。これを活かした、絶品パスタ「とろっとしんなり冷凍長ねぎのパスタ」のレシピをご紹介しましょう。

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