入れ墨の「彫り師」と結婚した39歳彼女の"幸福感" 「見えない階層」を超えた2人のリアルな生活
東洋経済オンライン / 2024年2月25日 13時30分
しかし、階層を越えた結婚には代償もある。朋美さんの母親から拒絶されてしまったことだ。一馬さんの人柄ではなく職業名で一発アウト。一馬さんは鳳凰の絵を描いてプレゼントしたが逆効果だった。結婚以来、朋美さんは母親と連絡を取り合っていない。
親には拒絶されたけど、この結婚は正解
「育ててくれた母に親孝行したいと思っていたのでショックでした。もっと若い頃だったら、親の意見を大事にして一馬さんとの結婚をやめていたかもしれません。でも、40歳になる今は後悔したくないんです。人生、長くはありませんから」
母の古い知り合いからは、「今はそっとしておいてあげて」と助言してもらっている。時間とともに母親の気持ちはほぐれていくかもしれない。逆に、20年以上会っていない父親とは姉の仲介で再会する予定だ。
結婚とは赤の他人と最も親しい関係を結ぶ行為なので、既存の人間関係に波紋を起こさずにはいられない。離れていく人もいれば、新たに出会ったり絆が強くなったりする人もいる。その変化の中で自分たちなりの正解をつかみ取っていくしかない。
一馬さんには若い弟子がいて、2店舗目は誰でも予約がしやすい安価なタトゥーショップにして運営を任せる予定だ。朋美さんはその構想に反対している。口コミで密かに評価されている一馬さんの技術を弟子を通じてでも安売りしてほしくない、という考えだ。まったく別の場所で生きてきた純粋なファンだからこその意見である。困りつつもまんざらでもない表情を浮かべる一馬さんを見て、この結婚は正解だと筆者は思った。
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大宮 冬洋:ライター
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