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「不適切にも」とブラッシュアップライフの共通点 命を守るために、過去を変える物語になるか?

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 12時0分

『不適切にもほどがある!』は、タイムリープの法則や過去の事実の可変に対するルールがはっきりしていない。しかし、あれだけ人気になった『ブラッシュアップライフ』がやったばかりの王道を踏襲することはないと思われる。

変化球的だったが切なさと温かさを内包した『時をかけるな、恋人たち』ともまた異なる、新たなタイムリープの定番となるような展開が生み出されることが期待できるかもしれない。

また、クドカンはこれまでにもNHK朝ドラ『あまちゃん』で東日本大震災、NHK大河ドラマ『いだてん』で関東大震災に触れており、震災を伝えることを意識している。本作での純子と市郎の死に阪神・淡路大震災がどう関わったかも、これから描かれるかもしれない。

第5話はタイトル通りの内容の物語ではなかった。昨今では、ワンクールのなかで1部と2部に分かれ、ストーリーが変わるドラマも少なくない。本作も、第6話からが2部としてストーリーの軸がシリアスメインに移り、コミカルが脇になることも考えられるが、それではクドカンらしくない。

純子と市郎の死にどう向き合うか

また、第6話の予告では、令和のテレビ局でカウンセラーを務める市郎のもとにドラマ制作の悩みが持ち込まれる、となっている。まだまだ令和と昭和を対比する風刺は続いていくことを思わせる。

一方、明らかになった「純子と市郎の死の背景」と市郎はどう向き合い、なにをするのか。第6話からは、接点の難しい2つの大きな軸をどう重なり合わせてラストに向かわせるかが注目される。

そこに着地させるのか、と誰をも納得させるタイトル通りの最終話となれば間違いなく、ドラマ史に名を残す名作になるだろう。

武井 保之:ライター

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