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「SHOGUN 将軍」真田広之が「ようやく」と語る事情 「ラスト サムライ」出演以降、秘めていた思い

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 13時20分

ニューヨークで開催された特別イベントでインタビューに応じる真田広之(筆者撮影)

「俳優としては、限界を感じていたところ、初めてプロデューサーという話があり、チャレンジングでもあった。でも、ようやく日本から時代劇の経験のあるクルーを呼んで、撮影できた。そして、それをハリウッドが認めてくれたというのは、大きなステップになる」

エグゼクティブ・プロデューサーは、『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスと、妻のレイチェル・コンドウ

俳優・真田広之主演・プロデュースの戦国スぺクタクルドラマ「SHOGUN将軍」(10話)の配信が、2月27日から始まった。25日に開かれたニューヨークのジャパン・ソサエティーでの特別イベントに登場した真田は、日米の製作陣が初めて手に手を取り合って完成した作品についてこう語った。

「世界の、いや日本のサムライドラマさえも変えていきたい」。日本ではディズニープラスで配信されている。

「ラスト サムライ」で視聴者が抱いた疑問

真田さんが「ようやく」と言うのには、意味がある。真田は2003年、映画『ラスト サムライ』でハリウッドに進出して、トム・クルーズらと共演した。大ヒットとなったが、所作や着付けの仕方などハリウッドの日本の描き方は、多くの日本人が疑問を持った。

以来、世界に影響を及ぼすハリウッド製であっても、日本の文化や精神を正確に伝える「本物の(authentic)サムライ作品」を目指していたという。

エグゼクティブ・プロデューサーは、『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスと、妻でハワイ育ちの日系人であるレイチェル・コンドウ。原作は、ジェイムズ・クラベルのベストセラー小説「Shōgun」。

1980年代に、三船敏郎、島田陽子、リチャード・チェンバレンが出演したテレビドラマで大ヒットした。しかし、マークスとコンドウは、ハリウッドチックではなく、細部にこだわり、現代人に日本の文化が伝わるような脚本にするため、1年以上を費やしたという。

「作品は東西チームワークの賜物」

真田には当初、主演を依頼したものの、後にプロデューサーとしての参加をも要請。これによって、海外ロケ地に時代劇のクルーを日本から呼び寄せ、日本人役はすべて日本人というこだわりの作品に仕上がった。海外が初めてというクルーも多く、時代劇のプロらが言葉やコミュニケーション、文化の壁を乗り越えて、日米初の壮大な協力体制でできた作品といえる。

「作品は東西チームワークの賜物。その思い入れを感じ取ってもらいたい」と真田。

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