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お酒飲んで「夕方から絶好調の人」の危ない兆候 夕方は調子がいいが、翌朝になると体調一変

東洋経済オンライン / 2024年3月1日 17時0分

夕方からお酒を飲むと調子がいい。そんな習慣がある人に潜むリスクとは?(写真: mits / PIXTA)

仕事から帰ると、ついついお酒を飲んでしまう。休日も昼間から飲んでしまう。お酒を控えたいけれども、なかなかできない。そんな人にこそ、つらい禁酒や断酒ではなく、減酒がおすすめです。2024年には、国が初めて飲酒ガイドラインを発表しました。どのように生活習慣を改善するとよいのか、筑波大学医学医療系准教授で、筑波大学健幸ライフスタイル開発研究センター・センター長の吉本 尚さんが上梓した『あなたの時間と元気を取り戻す 減酒セラピー』を一部抜粋・再構成してお届けします。

リスキーな依存と単なる酒好きの違い

夕方になると、「今日はどこへ飲みに行こうか」と考えてソワソワし始める。

【グラフ】飲酒後、離脱症状が現れる時間

仕事帰りに行きつけの飲み屋さんでちょっと一杯など、日々の飲み方を自分で決めて楽しんでいる場合は、たとえ退社前にソワソワしたとしても、お酒に対する依存度はそれほど高くありません。

それに、飲酒するかしないかにかかわらず、仕事が終わって帰れるのは、誰にとっても待ち遠しいものですよね。

ただ、健康診断の前日、「今日はさすがに飲まないでしょう」と思いながらも、気づいたら店で飲んでいたというのは、自分をコントロールできていない状態。「自分もそうかも」という人は要注意です。

退社時間が近づくにつれお酒のことが頭に浮かび、家に帰り着くのを待てず、駅からの帰路や途中の公園で缶酎ハイをプシュッ!と開けてしまうという話も患者さんからよく聞きます。

多くの人が、「家に帰ってくつろいでから飲もう」「歩きながら飲むと変な人と思われる」と考え、飲みたい気持ちをとりあえず我慢します。それができず、飲みたい気持ちに流されて飲んでしまうというのは、依存度が高いかなり危険な状態です。

好きなものを我慢するつらさを感じながらも、我慢で行動を抑えられるかどうかは、お酒とうまく付き合っていくための大事なポイントです。

「夕方からが絶好調」という人は、危ない

日中は体調も仕事の調子もいまひとつで、周囲から見ても覇気がないのに、終業後飲み始めると「絶好調!」という人がいます。こういう人は、実は軽い離脱症状にあることが考えられます。

離脱症状とは、アルコールが体から抜けていくときに起こる不快な症状のことで、頭痛、イライラ、吐き気などをともないます。手が震える(振戦:しんせん)という症状は、みなさんよくご存じでしょう。

そのほかにも、微熱、眠れなくなる、寝汗をかく、食欲がない、脈が速くなるといった代表的な症状があります。

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