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普通二輪免許で乗れる英国車トライアンフの魅力 新型「スピード400/スクランブラー400X」試乗

東洋経済オンライン / 2024年3月2日 12時10分

ワクワクしながら試乗開始。慎重にクラッチミートしてみるが意外なほど極低速からトルクフルで、アイドリングからでも発進できるほど。低中速から粘りのあるトルクと弾けるサウンドが耳に心地よい。加速中の回転上昇もスムーズで、アクセルを開ければレーシーな甲高い音とともにピーク8000rpmまであっという間に吹け上がる。

とはいえ、実用域では5000rpm~6000rpmぐらいでシフトアップしていくのがスムーズで、豊かな中速トルクに乗って流すのが気持ちいい。卸したての新車にもかかわらず、6速ミッションのタッチも節度感があって滑らか。減速しながらの連続シフトダウンでもスリッパークラッチが過度なエンブレをきれいにいなしてくれる。

足まわりもハイグレードだ。前後サスペンションは倒立ビッグピストンフォークに外部リザーバーとプリロード調整付きのモノショックに加え、ブレーキもフロント4ポットラジアルキャリパーに前後ABS仕様と充実。サスペンションのストローク量はフロント140mm、リア130mmと標準的だが、しなやかな動きと適度なコシ感もある。快適性とスポーティさを併せ持つストリート向きの幅広い設定になっているようだ。

タイヤも前後17インチに太過ぎないサイズ(前110/後150)で、車重171kgと250cc並みの軽量な車体はハンドリングも軽快。1377mmを切るショートホイールベースを生かしてタイトなコーナーもくるくると曲がる。もうひとつ、スロットルバイワイヤーや切り替え式トラクションコントロールなど、電子制御に関しても上級モデル並みに充実している点も注目だろう。

そして特筆したいのが足着きのよさ。シート高790mmはスポーツネイキッドとしてかなり低めで、単気筒ならではのスリムな車体と相まって日常での乗り降りや取りまわしにストレスを感じない。

また、見た目的にもヘッドライトやウインカーを含むフルLEDタイプの灯火類や、多機能LCDスクリーンを内蔵したアナログスピードメーターは高級感があり、タンクまわりのグラフィックもお洒落。こうしたスマートな都会的センスもトライアンフならでは。400ccだからといって手抜きはない。

【スクランブラー400X試乗】ツーリング向きの乗り味

一方の「スクランブラー400X」だが、オンロードもオフロードも楽しく走れる両刀使いのキャラクターに仕上げられているのが特徴だ。エンジンは共通だが専用フレームと長めのホイールベースが与えられ、前後サスペンションのストロークも150mmと足長。フロントホイールも19インチに大径化するなど不整地での走破性を高めているのが特徴だ。また、ハンドルバーも高く幅広でステップバーも立ち乗りに適した形状にするなど、滑りやすいダートでのコントロール性を重視したライディングポジションになっている。

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