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東大生厳選「勉強する前に読む」と効果抜群な3冊 学びの「前提知識」を学ぶと効率がアップする

東洋経済オンライン / 2024年3月2日 8時30分

この本が教えてくれるのは、「学ぶためには、環境・行動も重要だ」ということです。

例えばこの本では、「知識は伝わらない」ということが書かれています。情報として、「いいかい、こういうもののことをリンゴと言うんだよ」と伝えることができたとしても、「目の前にあるものがリンゴなのかどうか」がわからなければ、他の場面でも有用な知識にはなりません。

そしてそのためには、普段から環境と情報を結びつけて、自分の「認知」を変えていく必要があります。ですからこの本では、「学ぶ」という言葉は使わず、「認知的変化」と表現しています。

僕はこの本を読むまで、「頭が良くなる=能力が向上する」という短絡的な思考で物事をとらえて、「人の話を聞けば頭が良くなるだろう」「努力すれば頭は良くなっていくだろう」という感覚を持っていました。

でも、実は認知科学の知見からそんなことはないということがわかり、「学ぶ」ということを再定義するきっかけを得られたと思います。

そんなふうに、みなさんもこの本を読んで「そもそも学ぶとはどういうことのか」を考えるきっかけにしてもらえれば、これからの学びに必ず生きると思います!

次は、『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』です。

『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』

国語というのは、本を読む読解力をつけるだけの科目ではありません。相手の話を理解し、噛み砕いて自分の知識として自分の血肉にするという意味で、「勉強する」ということそれ自体を学ぶ科目だと言えます。

さて、そんな中でこの本で書いているのは、国語においての「文法の大切さ」です。

例えば、「あなたは小学生ですか」という文があったとします。これには、2つの解釈があります。

1つは、12歳くらいの親戚の子供に対して、「ねえねえ、あなたは小学生ですか?」と聞いている場合です。こっちがオーソドックスだと思うのですが、もう1つ、明らかに小学生ではない人に対して「あなたは小学生ですか」と言う場合もありますよね? そう、相手を叱るときです。

会社で、ミスをした自分を上司が怒っていて、「こんなミスをするなんて、あなたは小学生ですか!」と言っている場面。これは、「相手が小学生ではないことをわかったうえで、小学生かのようなミスをしていることに対する怒り」をぶつけていると言えます(パワハラになるのでやめましょう)。

これを、古文の授業では「反語」という形で習うことになります。「や」「か」という言葉が付くと、「そうだろうか、いやそんなことはない」と訳すことになります。

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