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汚部屋育ちの40代が苦手な「掃除」と和解するまで 植え付けられた苦手意識はあえて「克服しない」

東洋経済オンライン / 2024年3月3日 11時50分

結局我が家は、父がカーペットクリーナーを買ってきて、自分たちの座るゾーンと洋服だけは、粘着テープをコロコロして髪の毛を取るという、消極的な方法で解決に至り、母親の不機嫌のトリガーとなる掃除機は、御禁制の品として祠ならぬ収納の奥に、ほこりをかぶってたたずみ続けました。

苦手を克服するよりも、向き合わない努力をしよう

母を反面教師に家事が大好きな大人に育ったかと言うと……、まったくそんなことはありませんでした。

子供時代にろくに歯磨きせず育てられたため、唯一歯磨きだけは大好きに育ちました。乳歯が虫歯だらけで痛い目をみたため「歯が生え替わったら、絶対大切にしよう」と心に誓っており、歯だけは今でも執拗に磨くのですが、それ以外の衛生観念は母譲りのゆるさで、掃除も苦手なままです。

3Kの小さな一戸建てで1人暮らしをしたこともありますが、1部屋は死守したものの、残り2部屋はゴミ屋敷と化していました。そこから幾度かの引っ越しを経て、わかったことがあります。それは、苦手を克服するのは難しいということ。

掃除機へのハードルがエベレスト並に高い家庭環境で育ったためか、筆者は今でも掃除機をかけるのが好きではありません。掃除機は私にとって、掃除道具であると同時に、子供時代のあれやこれやを想起させるアイテムでもあるため、いまだになんとなく苦手なままです。

掃除機を取り出すまでのハードルをとことん下げる

掃除機をかけるのも憂鬱だし、掃除機をかける前に床の荷物をどかすのも面倒くさい。私ぐらいの筋金入りになると、掃除機を取り出してくるのさえ、おっくうに感じます。

まずは掃除機をかけるハードルを少しでも下げるように、置き場所を工夫。しまいこまずに出しっぱなしを心掛け、気が向いたらすぐに取り出せるようにスタンバイ。コンセントに差し込むワンアクションさえやっかいなため、掃除機自体もコードレスで小型のものを選んでいます。

掃除に苦手意識があるのを自覚している場合は、掃除の手間がかかるアイテムを手放すというのも有効です。

念入りに掃除機をかける必要があるうえに、どかして床を掃除するなどの余計な手間を発生させる、カーペット、玄関マット、キッチンマットなどの床に敷く布類は全て断捨離してしまいました(家には猫と犬がいるため、足あたりが柔らかく滑りにくいペット対応のクッションフロアを敷いています)。

「床にはなるべくモノを置かない」というのはもちろんのこと、「床のモノをどかしてまで掃除しない」というゆるいルールを設けました。掃除しないよりはしたほうがマシぐらいの割り切りで掃除機をかけることで、どうにか掃除機に手が伸びるのです。

掃除機以外の代替手段も持っておく

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