日立 "激務だけれどホワイト"な働き方のリアル 「課長が何人も辞めた」「低姿勢すぎる上司」
東洋経済オンライン / 2024年3月4日 7時0分
Dさん 私が1990年代前半に日立に入社したときは就職というより就社。日本企業に典型的な年功序列制で「揺りかごから墓場まで日立」という雰囲気だった。だから今の環境変化には驚く。中途採用も大量に行っている。
管理職目線では、ジョブが明確になったことでチームづくりや人材育成がやりやすくなった。これまでは自分の感覚や経験頼みだったが、「このジョブの社員なら、この程度のスキルがあるはずだ」という裏付けができた。ジョブと実際の能力とにギャップがあれば牽制できるし。
課長は異次元の仕事量
──Dさん以外は非管理職ですが、出世したいですか。
Aさん 私はノー。今は主任なので次は課長となるが、管理職の中でも課長級がとくに大変で、部署では何人も連続で辞めていった。
プロジェクト管理や予算管理をしながら部下の管理もするから、とにかく忙しい。今は若手の流動性が高いから、若手が1人抜けたらその分の仕事も、まずは課長が補う。同じ激務ならば、もっと年収が高いところのほうがいい、と外資系や大手のITコンサル会社に転職していく人が多い。
今の部に所属してからこれまで30〜40人の課長がいたが、女性は2人だけだった。しかも既婚女性はいても、子どもを持つ人はいない。差別ではなく、激務だから。育児と仕事を両立させる制度は非常に充実しているので、子持ちでも働きやすい部署に異動し、仕事を続ける道はあるはず。
Cさん 課長がいちばん忙しそうなのはグループ会社でも一緒。昇進について現実的に考えたことはまだないが、ソリューションの提案ができて、コミュ力の高い人が出世していく。
(構成:印南志帆)
印南 志帆:東洋経済 記者
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「オレが鍛えてやる」と言われて即決…「スピード離職」経験者が振り返る配属ガチャ、上司ガチャ
オールアバウト / 2024年5月9日 22時5分
-
承認欲求の大暴走! 今パッとしない人ほど過去の成功体験を持ち出す…職場を腐らせる“いつも相手を見下す人”への処方箋
集英社オンライン / 2024年5月8日 8時0分
-
経験豊富な「ベテラン部下」が一目置く上司の条件は 殻に閉じこもらず...トレンドを学び続けていますか?
J-CASTニュース / 2024年5月6日 12時0分
-
【自覚なし】課長「部長がそう言うから、やっておいて」…まるで“上層部の伝書鳩”。〈部下のやる気を奪う上司〉の典型例
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月4日 8時0分
-
過度な理詰めに要注意……“ロジハラ上司”の3つの特徴
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月2日 11時25分
ランキング
-
1「サイゼが潰れたら喜ばしい」創業者が語る真意 「世の中が良くなることは、すべて最高だ」
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 12時20分
-
2「超円安」に悲鳴!外食業界で続く値上げの波 「1ドル=160円」なら全面値上げも続出か
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 7時50分
-
33期連続減益に沈むヤマト「強気計画」に漂う暗雲 2024年度は荷物量回復で巻き返しを図るが
東洋経済オンライン / 2024年5月11日 7時30分
-
4総額9000億円「築地再開発」に渦巻く期待と不安 国際競争力の向上と環境への配慮の二兎を追う
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 7時40分
-
5ヨーカドーの跡地が「世界最大級の無印良品」に…過疎地の商業モールを復活させた「社会的品揃え」の魅力
プレジデントオンライン / 2024年5月11日 9時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください