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「冷え」「熱こもり」タイプで選ぶ"花粉症の漢方薬" 症状でわかる「チェック表」で自分にあう薬を

東洋経済オンライン / 2024年3月5日 14時0分

さっぱりした味付けの、春の魚などを中心にした献立がおすすめです。

睡眠不足や過労も症状を悪化させるので、気をつけましょう。ミントやハッカのハーブティーやアロマオイルを入浴剤として使うのもいいかもしれません。

これまで見てきたとおり、漢方的では同じ「花粉症」でも、冷えと熱こもりなどのタイプにより薬を使い分けます。

花粉症というと小青竜湯というイメージがありますが、熱がこもった花粉症に温める作用のある小青竜湯を使えば、火に油を注ぐようなものですから、悪化してしまいます。実際、小青竜湯を服用して症状がひどくなったと相談にくる患者さんもいらっしゃいます。

同じ花粉症でも、ご自身のタイプ、症状にあったものを服用するようにしましょう。ご自身に合う薬がわからない場合は、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談されるとよいかもしれません。

なお、漢方軟膏である紫雲膏(しうんこう)を鼻の穴の回り、鼻の下に塗っておくと、花粉が入ってくるのを防ぐことができておすすめです。その名の通り紫色をしているため、色が付くのが困るという方は、ワセリンで代用してもよいでしょう。

今年は「花粉皮膚炎」が多い?

花粉症による症状として、肌荒れや肌の乾燥、肌の赤み、かゆみなどが起こることがあります。今年は特にそうした「花粉皮膚炎」が多い気がしています。

花粉皮膚炎は、発症時期が花粉症の流行する2~5月に重なります。先に述べた症状が出るものの、鼻水、くしゃみなどは出ない人もいて、花粉が原因であることに気付きにくいです。

もともとアトピー体質の人や敏感肌の人は、肌のバリア機能が弱く、花粉が侵入しやすい状態になっていますので、注意しましょう。後述するような保湿ケアを行って、肌のバリア機能を高めることが大切です。

敏感肌でない人でも春先は乾燥しがちで、肌がいつもより敏感になっていることが多いので、注意しましょう。

花粉皮膚炎の症状があるときに、洗浄力の強い洗顔料やせっけん、ピーリングやゴマージュなどのスキンケアを行うと、肌のバリア機能を低下させる原因になります。花粉を洗い流すことは大切ですが、できれば洗顔料を使わず、ぬるま湯だけで洗うのが理想です。

基本的にはメイクをしないほうがいいですが、どうしてもメイクをしなければならないときは、肌への負担が少ないファンデーションを選び、できるだけ薄く塗るようにしてください。

特に目の周辺は皮膚が薄く、炎症が起こりやすい部位です。アイメイクをするときも強くこすらないようにしましょう。

メイクを落とす際も、肌への負担が少ないせっけんや洗顔フォームを用い、しっかりと泡立て、泡で包み込むようにして洗いましょう。顔をこすったり、頻繁に触ったりすることは極力控えてください。

肌のバリア機能を守り、乾燥を防ぐためには、洗顔後できるだけ早く保湿ケアをすることが大切です。

「太白ごま油」で肌の乾燥を予防

花粉が飛散する時期は、低刺激の敏感肌用のスキンケア用品に変更することをおすすめします。また、テクスチャーが硬い乳液やクリームは、塗るときにお肌をこすってしまい負担がかかりやすいので、なるべくのびのよい乳液やクリームを選びましょう。

洗顔後に食品として売られている太白ごま油を顔に薄く塗ると、乾燥を防ぐことができます。できれば一度鍋で100℃ぐらいまで加熱し、冷ましたものを使用するのがおすすめです。

平地 治美:薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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