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職場を「安全基地」にするため不可欠な3ポイント リモートワークでも心理的安全性を高めるには

東洋経済オンライン / 2024年3月8日 14時0分

この理論には、「安心=思いやり」と「挑戦=挑ませる」という2つの要素が含まれており、ロッククライミングのクライマーとビレイヤーという存在をメタファーに語られています。

ビレイヤーとは、クライマーのロープを下で保持し、安全を確保する役割です。壁を登攀するクライマーは、ビレイヤーがいるからこそ、登頂に向けてさまざまなチャレンジができるのだという喩えです。

つまり「安心=思いやり」と「挑戦=挑ませる」の両立が、職場を心理的に安全な場にする必須条件だと言えます。

思いやり一辺倒だと、ぬるま湯の仲良しサークルに、挑戦一辺倒だと、不安や危険を感じる職場になってしまうことは想像に難くありません。両者を高次元で実現することが、真の心理的安全性が高い職場づくりに必要なのです。

「安心」と「挑戦」を育むポイント

そこで、「安心」を育むうえでのポイントと「挑戦」を育むうえでのポイントを3つの観点からご紹介します。

①安心を育むうえでのポイント その1:上司は、時には弱さ(正直さ)をさらけ出そう!

安心・安全なカルチャーを創るためには、自己開示できる状態であることが大切です。

そのためには、上司自身が、本音で関わろうとすることが第一歩になるでしょう。しかし、上司が部下に本音や弱さを見せることに抵抗を感じる人は多いのではないでしょうか。「マネジメントに悪い影響がありそう」と腰が引けてしまうものです。

ただ、部下が自分の悩みや困っていることを率直に打ち明けられる上司は、以下の図にあるAさん、Bさんのどちらだと思いますか?

Bさんの方が、自分の本音や不安を打ち明けたくなるのが人情ではないでしょうか。非の打ちどころのない完璧な上司だと、部下も身構えてしまいます。

時に人間らしい一面を開示することで、「困ったときはいつでも相談するように」と言葉で伝えるよりも、効果的に部下に本音を促すことが可能です。何でもかんでも弱さを見せる必要はありませんが、時には、自然体で本音を開示する自分らしさ(オーセンティック)も大事にしましょう。

リモートワークでも雑談の場を

②安心を育むうえでのポイント その2:ピアサポート体制をつくろう!

他にも、メンバー同士が支え合う「ピアサポート」という考え方があります。互いの状態に興味関心を持ち、情報を共有したり、応援や助言、時には愚痴をこぼしたりするなど、ざっくばらんに雑談し合える状態をつくることです。

これは、メンバー間に信頼関係を芽生えさせ、「自分はこの組織に所属していて安心である」という心理的な効果をもたらします。

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