「終の住処は?」シニアの住み替え4つのケース 住まいの再検討は60歳前後が良いタイミング
東洋経済オンライン / 2024年3月9日 7時30分
ただし今の日本は60歳以上になると、賃貸住宅を借りにくいといわれています。
大家が60歳以上というだけで敬遠する傾向があるのと、保証会社の審査が60歳以上に対してシビアなのがその原因です。
国土交通省「家賃債務保証の現状」の調査結果において、保証会社の審査の通過率を比べると、40代は73.6%なのに対して、60代は49.1%という結果が…。
そこで人気なのが「UR賃貸住宅」です。
本人確認ができれば、年齢を理由に断られることはありません。保証人や保証料も不要。必要なのは敷金2カ月分だけで、礼金、仲介手数料、更新料もなし。費用面での負担が少ないのも魅力です。
ただし、築40年を超える築古物件も多く、リノベーション済みやタワーマンションなど人気の物件では競争率が高くなります。
愛着あるわが家に働いてもらう選択も
【Case 4】今の家を賃貸に出して別の賃貸住宅を借りる
今の家を賃貸に出して、得られた家賃収入の範囲におさまる家賃で、別の賃貸住宅を借りるケース。
すでに住宅ローンの返済が終わっており、人気の高いエリアに家をもつ人におすすめです。
また、自宅を売りに出したけれどなかなか売れない場合も、この方法に切り替えるのは一つの手。
空き家(空室)としては売れない家も、賃借人がいる投資物件(利回り物件)としてなら売れる可能性があります。
なお、エリアにもよりますが一戸建ての賃貸住宅は数が少なく、需要が高いことはあまり知られていません。あなたの愛着あるわが家に働いてもらい、老後資金のやりくりをするのも賢い選択です。
日下部 理絵:住宅ジャーナリスト、マンショントレンド評論家
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