P&G出身の若者2人が超大企業の頂点を極めた意味 それは生まれつきの「才能」があったからなのか
東洋経済オンライン / 2024年3月10日 15時0分
しかし、何らかの理由があったからこそ、彼らはビジネス界最高のポジションまで上り詰めることができたはずだ。そして、その理由はおそらくもっとも大きな謎なのである。それがわかればイメルトやバルマーの例に当てはめられるだけではなく、我々のまわりの人間や我々自身にも応用することができる。
もしその特定の何かが我々の常識を超えたものであれば、いったいそれは何なのだろうか。
群を抜いた業績は誰にでも手に入る
友人、親戚、同僚、あるいはお店やパーティで出会う人々を見てみよう。我々はどのように日々を過ごしているだろうか。多くは働き、スポーツ、音楽、趣味、ボランティア活動など、その他数々の活動に携わっている。我々は自ら取り組んでいることをどれだけうまく行っているだろうか。
ここで自分に正直に問いかけてみてほしい。
たいていの場合、問題なくやっていると答えるかもしれない。続けられる程度にはこなしているからだ。仕事でも解雇されてはいない。むしろ、おそらく何度も昇進しているだろう。そしてスポーツやその他の趣味についても同様で、楽しめる程度の腕前はある。しかし、取り組んでいる事柄で真に「偉大な業績」(国際的に評価されるような驚異的な高い基準で)を上げている人たちは、例外にすぎないだろう。
彼らはなぜ偉大な業績を上げられないのだろうか。実業家であればジャック・ウェルチやアンディ・グローブ、ゴルファーでいえばタイガー・ウッズ、バイオリニストではヤッシャ・ハイフェッツのようにどうしてなれないのか。
趣味や遊びには仕事ほど真剣に取り組んでいない?
結局のところ、周囲のほとんどの人は、おそらく、そこそこに善良で誠実であり、勤勉に取り組んでもいる。なかには20年、30年、40年という長い期間にわたって取り組んできた人たちもいるはずだ。なのに、なぜこうした努力にもかかわらず、彼らは偉業を達成できないのか。その理由ははっきりしない。実際、偉業を達成したり、その域に近づいたりした者さえほとんどなく、いたとしてもほんの一握りにすぎないというのが厳しい現実の姿だ。
この謎はあまりにも当たり前のことのようにみえるので、謎であることにさえ気がついていない。にもかかわらず、この謎は、我々の組織、そして人生が成功するか失敗するかということや信じている理念が正しいのか間違っているのか、という点で決定的に重要なことなのである。
このことをいくつかの事例を取り上げて、もっともらしく説明することは可能だ。たとえば、「趣味や遊びには、仕事ほど真剣に取り組んでいないからだ」と説明することはできる。
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