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元長者番付1位「清原達郎氏」今の相場で勝つ方法 半導体や生成AIはハイリスク、お勧め投資先は…

東洋経済オンライン / 2024年3月10日 11時40分

今、はやりのAIなんかも危ないテーマですねえ。私は生成AIとかかなり限定的な使われ方にとどまると思います。半導体をたくさん作って動かせば電力を大量に消費しますからねえ。環境に悪いわけですよ。

メタバースも流行は一瞬でしたでしょ。生成AIとかも騒ぎすぎだと思いますよ。私はグーグルの検索がもうちょっと使いやすくなれば十分ですけど。このように明らかに割高な株やセクターはありますけど、株式市場全体で見るとまだバブルというにはほど遠い状態だと思います」

日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新するなど、足元では追い風が吹く株式市場。ただ過去20年超を振り返れば、ITバブルの崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナパンデミックなどさまざまな試練があった。

清原氏もリーマンショック時は、「病人がフラフラ歩いてたら車に連続3回ひかれたイメージ」と表現するほどの苦境に追い込まれる。著書では以下のような経験が明かされている。

このころ私は夢を見ます。私は死んで地獄に落ちていました。閻魔大王の前に連れていかれて「お前何か言いたいことはあるか?」と聞かれます。私は「これが私のポートフォリオです」と言って保有銘柄リストを閻魔大王に差し出しました。すると、「お前の運用はロング・ショート運用なんだろう? このリスト、ロングばっかりでショートがないじゃないか」と詰問されます。私は「まずいなあ」と思って下を向いて小さくうなずきました。閻魔大王はしばらく銘柄のリストを見ていました。そして私にこう告げます。「お前はまだ死ななくていい」。(P199より抜粋)

「ロスカット」をしてはいけない

こうした苦境を乗り越え、清原氏が運用していた「KIファンド」の基準価額は1998年7月の100から2023年6月には9100にまで達した(下図参照)。

個人投資家が相場に向き合う際に、どのような心構えでいるべきか。清原氏のメッセージはこうだった。

「とにかく相場が下がって損したときにパニックにならないことです。株式投資で一番やってはいけないことは下がっているときに株を売ることです。

よく『ロスカット』という言葉を聞きます。『買ってから10%以上株価が下がったら売る』みたいな話です。空売りなら仕方ないけどロングでロスカットなどナンセンス極まりないですねえ。

買った銘柄の株価が下がったら基本『もっと買う』か『そのままにしておく』かの2択です。特殊な場合を除いて売ることなどありえません。

なお私はSNSをやりませんので、私を名乗るアカウントはすべて詐欺です。ご留意ください」

藤尾 明彦:東洋経済 記者

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