30馬力UP「マクラーレン750S」の真価は何か? THE MAGARIGAWA CLUBで確かめた走りの手応え
東洋経済オンライン / 2024年3月10日 12時30分
720Sでは、市街地でも乗りやすいGT的な性格も強調されていたように私は思っていたが、750Sではいきなりサーキットが試乗の場に指定された。それだけ性能に自信があるということだろう。
マガリガワ・クラブのコースの特徴は、小さな曲率のカーブが多いことと、高低差が極端であること。短い距離で登りきったと思った途端に急勾配の下りがある、という具合。750Sは、そんなコースを予想以上に“生き生きと”走った。
急なアクセルペダルの踏み込み、あるいは右足の力を緩めての減速、これらの動きに対する反応が実に素早い。それにブレーキは強力だ。だから、小さなカーブが連続するコースが、むしろ楽しく感じられる。
個人的な記憶をたどると、ハンドルを操作したときのいわゆるステアリングフィールは、720Sよりうんとよくなっているように感じられた。特にハンドルを握った手の平に、“どんな路面を走っていて”、“前輪がどこを向いているか”といった情報が、よりよく伝わってくるようになった。スポーツカーでは、とても大事な要素である。
美しさは「自然」から生まれる
750Sのもうひとつの魅力は、ボディスタイル。知っている人なら、たとえ新型を初見でも、すぐにマクラーレンだとわかるはず。そう言いたくなるほど、独自の個性がある。
「あぁ、これが750馬力のマクラーレン750Sね」と、路上ですぐ認知されることが重要だという同社のマーケティング/デザインコンセプトは、いいところをついていると私は思う。
かつてマクラーレンのデザインを統括していたロブ・メルビル氏が私に語ってくれたのは、「美しさとは、たとえ工業製品であっても、木の葉や波紋といった自然にインスピレーションを得たデザインから生まれる」ということだった。
750Sのデザインソースは、なんとホオジロザメだという。たしかに、フロント部分にボリューム感があり、そこからキャビンを経由してリアエンドにいたるまで、ぎゅっとしぼられていくような、水(空気)の抵抗が少なそうな、説得力を感じさせるカタチだ。
750Sでは、従来の720Sよりリアエンドを少し延ばすことで、より空力特性を向上させるとともに、テールパイプの位置を変更し、リアスポイラーの大型化を実行している。空力を追求していくと、クルマが生物に近づいていくようなイメージはおもしろい。
空気の流れが、エンジン性能の向上にも大きな役割を果たすのは、ご存じのとおり。750Sは、マクラーレン車の常として乗員の背後にエンジンを搭載する、いわゆるミドシップスポーツのため、そこまで適切な量の冷却気を取り込み、同時に熱気を効果的に排出するための設計も重要なのだ。
本領発揮は「トラック」モードで
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