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30馬力UP「マクラーレン750S」の真価は何か? THE MAGARIGAWA CLUBで確かめた走りの手応え

東洋経済オンライン / 2024年3月10日 12時30分

1.2トンの車重に800Nmもの強靭なエンジントルク。メーターのバイナクル(日除けのフード)に設けられたドライブモードセレクターで、市街地向けのドライブモードからスポーツに切り替えると、弾けるような動きが堪能できる。750Sの本領発揮ともいえ、私が好むモードだ。

サーキットでは、さらにその上の「トラック(サーキット)」というモードを選ぶと、左右の駆動輪の差動装置に制約が入るなど、コーナリング能力がさらに上がる。サーキットで楽しめることを強調するモデルだけに、これはすばらしい(けれど、市街地では使わないのが無難である)。

全長4569mm×全幅1930mm×全高1196mmのボディと、2670mmのホイールベースの組み合わせ。サーキット走行を重視しているというだけあって、運転席からの視界はいい。周囲が把握できなければ怖くて速度を上げられないから、スーパースポーツカーにとって視認性の高さは重要なのだ。

マクラーレンでは、ユーザーを対象にサーキット走行を教えてくれる「ピュア・マクラーレン」なるイベントの日本開催も、2024年秋をめどに計画していると聞く。価格は3930万円という750Sを手に入れられる人は、ぜひサーキットを経験してみることを勧めたい。

小川 フミオ:モータージャーナリスト

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