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かまいたち濱家「薬剤師蔑視で炎上」も同情の理由 変数が多すぎると個人の努力で防ぐのも限界が

東洋経済オンライン / 2024年3月11日 18時30分

人気お笑いコンビ・かまいたちがテレビ番組で行った発言に、「薬剤師を軽視している」との非難が集まり、SNSでは炎上が続いている(画像:朝日放送)

薬局での説明は「要らない時間」で、薬剤師には「医者憧れ」がある——。

【写真で見る】謝罪に追い込まれた、濱家さんの実際のポスト

人気お笑いコンビ・かまいたちがテレビ番組で行った発言に、「薬剤師を軽視している」との非難が集まり、SNSでは炎上が続いている。

これまでネットメディア編集者として、数々の炎上をながめてきた筆者の感覚からすると、「薬局での説明」にフォーカスした着眼点そのものは、ある程度ネットユーザーに受け入れられやすい印象がある。

では、なぜ炎上に至ったのか。その理由を考察すると、さまざまな「変数」がかけ合わさった結果が見えてくる。筆者は決して、発言そのものを擁護する立場ではないのだが、背景を考えるほどに、出演者である、かまいたちだけの問題ではない気がしてしまうのだ。

薬剤師から症状を聞かれるのは「全然いらん時間」

話題の発言が行われたのは、ABC(朝日放送)テレビで2024年2月28日に放送された「これ余談なんですけど・・・」。この日は、生活における「イライラ」を題材に、街頭インタビューによるアンケート紹介とともに、出演者それぞれがエピソードを披露する構成となっていた。

そして、かまいたち・山内健司さんが「イライラする時間」として挙げたのが、薬局での体験談だった。病院で問診を受けて、処方箋を出されたのにもかかわらず、改めて薬剤師から症状を聞かれるのは「全然いらん時間」と発言。

そこへ馬場園梓さんが「言ったって薬変わらへんから」と同調し、かまいたち・濱家隆一さんは「薬剤師さんも医療に携わっているから、『医者憧れ』みたいなのがある」と反応した。

薬剤師法では、調剤した薬剤について、患者らに必要な情報の提供や、薬学的知見に基づく指導を行わなければならないと、薬剤師に義務づけている(第25条の2)。また第24条では、処方箋に疑わしい点があった場合には、医師らに問い合わせて、その部分を確認した後でないと、調剤してはならないと定めている。違反者には罰則も設けられている。

こうした前提もあって、SNS上では「薬剤師という職業を軽視しているのでは」など、一連の発言に対しての非難が相次いだ。

炎上を受けて、濱家さんは「処方箋の件、考えなしに失礼な事言ってしまいました」と反省。馬場園さんも、友人の薬剤師から「我々の仕事は医師が処方した薬を最終チェックする役目があるんやで!」と言われたというエピソードを明かしつつ謝罪した。

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