1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

上司との会話、とにかく「言い訳しない」の必然 質問にはイエス・ノーで率直に答えればいい

東洋経済オンライン / 2024年3月13日 6時50分

「なに?データに問題があるのか?時間はどのくらいかかる?」

「1週間ぐらいかかるかもしれません」

「それはまずい。その分析は今週中にやる必要がある。1週間では困るので、別の人もヘルプさせるから、2日で仕上げられるか?」

このように、イエス・ノーから始めて、順番に深掘りしていくようなコミュニケーションをすると、問題のありかがわかってきて、生産的な話になることが多いのです。

質問にストレートに答えることが、状況を明らかにする

できないときは「できる方法」を提案

イエス・ノーを端的に答えるのは、ムリな作業を依頼された場合でも同じです。

上司から、「この作業を明日までにやってほしい」と依頼があったとします。やらないといけないことはわかっているし、できないことはないけれども、間違いなく徹夜になるような無茶な指示だったとします。あなたならどう答えますか?

まず、そんな指示への不満から入りますか?

質問に答えるということは、イエス・ノーをはっきり言うことです。

たとえばこんな答え方はどうでしょう。

「はい、できます。ただし、一人ではボリューム的に無理です。手伝ってくれる人が1名いれば、2人で協力して終わらせることができると思います」

この言い方なら、クリアーかつ、仕事が前に進みそうです。

言い訳がましくありませんし、上司も、じゃあヘルプを頼もう、という考えになるでしょう。

上司の目的は、あくまでも仕事を前に進めることだからです。

間違っていることは、上司やクライアントであっても率直に指摘する

また、「Talk Straight」には、言いにくいことでも、間違っているなら間違っていると言うことも含まれます。

上司や、偉い人が言っていることでも、疑ってかかる。もしそれがおかしいことであれば、ちゃんと指摘する。

その方向に進んだら、きっとうまくいかない。そういう場合は、非常に言いにくくても指摘しておかないと、あとで「どうしてわかっていたのに指摘しなかったんだ」と言われます。

わかっているのに言わないというのは、個人の感情の関係では好ましい場合もありますが、仕事においては、逆に不誠実ととらえられることのほうが多いのです。

上司やクライアントにも、必要なことなら、言いにくいこともストレートに言わなければならない。

ストレートに話をすると、空気が読めない、と言われることもあります。けれども、それでもストレートに話したほうが、結局は信頼を得ることができます。

駆け引きをしないほうがうまくいく

もちろん、利害が対立している相手との交渉といったような、一方が得をして、一方が損をするもの(これをゼロサムゲームと呼びます)においては、ごまかしたり、はぐらかしたり、噓をついたり、そういうことが効果的なこともあるかもしれません。

交渉のコミュニケーションの本などでは、そういうゼロサムゲームで有効な策が多く提示されています。

けれども、実際の仕事の場面では、お互いが協力して、1プラス1が3になるような結果を出す人のほうがやはり評価されます。

同じ利益を追求しようとしている者同士ですから、率直にものを言い、駆け引きをしないほうがうまくいくものです。

社内で駆け引きをしない

大石 哲之:作家・コンサルタント

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください