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音楽が抜群に凄い人は「生まれつきではない」証拠 練習量がカギ、達人になるための近道はない

東洋経済オンライン / 2024年3月14日 17時0分

5等級の試験合格に必要とされる練習量は1200時間で、エリートの生徒であっても単に趣味として音楽を演奏する学生にとっても、必要とされる時間は同じであった。音楽学校の生徒は、他の生徒に比べて早い段階でこうした等級試験に合格していた。それは1日の練習量が多いからだ。

エリート集団の場合、12歳ですでに日に2時間練習しているのに、一般の生徒は15分しか練習していなかった。実に8倍の違いだ。生徒が日に少しの時間しか練習しないかたくさん練習するかにかかわらず、一定の累積時間を練習につぎ込まないかぎり、それぞれの等級レベルに合格することができないのだ。この研究チームの一員であるキール大学のジョン・A・スロボダ教授は次のように語っている。

「このことは明らかに、達人になるための近道はけっしてないということの証拠なのである」

荒っぽい言い方をすれば、5つのグループの生徒のうち1つのグループはトップレベルの音楽学校に入学し、別の1グループは楽器を演奏することすらあきらめていた。前者は後者に比べ、明らかに大きな音楽的才能に恵まれていたと一般的には思われるだろう。しかし、才能という言葉を少なくとも「容易に達人になれる能力」とするならば、トップグループの者は「才能」をもっていないことをこの調査が証明している。

ジョフ・コルヴァン:フォーチュン誌上級編集長

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