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「生産性低い」が一発逆転、できる上司"3つの質問" 生産性が伸び悩む組織は会話に「数」が足りない

東洋経済オンライン / 2024年3月14日 6時50分

では会話をどう変えればいいか。数字が入った会話に変えるのです。私は、このように数字を入れた会話のことを「数会話」と呼んでおり、大手企業の組織改革や人材育成に活用しています。

具体例を挙げると、「すいません、ちょっと時間もらっていいですか?」という発言を、「すいません、3分だけ時間もらっていいですか?」に変えるということです。

比較してみれば、ビジネスコミュニケーションの正解は後者であることは誰でもわかります。

こんな簡単なこと、誰でもできると思われるかもしれません。こんなことで人材育成ができるなら誰も苦労はしないと思われるかもしれません。

しかしその「こんな簡単なこと」が組織全体で徹底されている企業は日本にほとんどありません。

「ちょっと」「けっこう」「かなり」「そこそこ」「ヤバい」「エグい」……。プライベートで使う分にはまったく問題ないのですが、これらはビジネスの会話で使う言葉ではありません。

ビジネスの会話ができない人材や組織が、DX推進や採用活動の最適化で悩んでいる。失礼ながら、私にはこれがとても滑稽に見えます。

そんなことで悩む前に、見直すべきことがあるのではないか。会社として統一するべきことがあるのではないか。そう思うのです。

数会話をする。このシンプルな文化がとても重要です。とはいえ、組織の文化はいきなり変えようと思って変えられるものではありません。そのため、数会話が自然にできるようになるための仕掛けは、数会話そのものよりももっと重要です。

では、その仕掛けとはどのようなものなのかが気になるところでしょう。

そこで、どんな組織でも数会話が行われるようになる、極めてシンプルな魔法のフレーズを3つご紹介します。

組織の生産性を上げる魔法の3フレーズ

①どれくらいですか?(どれくらい?)

使い方:

部下:「すいません、ちょっと時間もらっていいですか?」

上司:「具体的にどれくらいですか?」

部下:「3分で終わります」

「どれくらい?」というフレーズは、具体的な量を尋ねる質問です。時間や売り上げなど、具体的な数字で示せる話題になったとき、積極的に使用してみましょう。

②本当ですか?(本当に?)

使い方:

同僚A:「今月の成績かなりエグいんだよ!」

同僚B:「本当に?」

同僚A:「先月と比べて2倍もあるんだ」

「本当に?」はエビデンスを求めるフレーズです。相手の発言に少しでもあいまいさを感じたら使用してみましょう。

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