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「やる気なくても勉強はかどる」スゴい"脳の取説" 「忙しくて誘惑が多い大人」こそ試してほしい

東洋経済オンライン / 2024年3月15日 9時40分

やることリストの各項目は、20〜60分で終わるくらいにまで小さくするといいそうだ。ただし、この「20〜60分」というのは絶対的なものではなく、研究に裏づけられた数字というわけでもない。重要なのは、「簡単だ、たいしたことない」と自分を錯覚させることなのである。

やめてもいいから始める

人は、「感情がポジティブとネガティブのどちらの方向へ反応するか」はだいたい判断できるものだ。しかし、その強さや長さを過大評価しがちでもある。

なぜそんな話を持ち出したかといえば、感情の過大評価は先延ばしにも関係があるからだ。

ある心理学者らが、人がエクササイズを先延ばししてしまう理由を検証した結果、「面倒くさいから」というのがその理由の1つでした。しかし、実際にやってみるとそうでもないのです。


勉強だって同じ。取りかかることさえできれば、自分が思っていたほど面倒ではないとわかるものなのです。(273ページより)

自分を「やめてもいいから始める」気にさせるには、「5分間だけ勉強しよう。それで嫌になったら、やめてもいい」と自分に言い聞かせることが大切であるようだ。

また、席について勉強するのが難しい場合は、「今日のやることリストをつくろう。リストをつくり終えて休憩したくなったら、すればいい」と考えればOK。

ただしリストをつくったあとで休憩したいと感じたら、本当に休憩をとるようにすることも重要。肝心なのは、「すぐにやめてもいいのだ。取りかかるだけなら難しいことではない」と思えること。いわば、自分に負担をかけすぎないことが重要なのだろう。

誘惑をごほうびにする

著者によれば、以下のメソッドは「最後の頼みの綱」。勉強しないといけないのに、他にどうしてもやりたいことがある場合の妥協案だそうだ。先延ばしを誘うものに時間の制約がある場合、とくに効果を見込めるという。

これには「FOMO(フォーモ)」が関係してきます。FOMOとは、「Fear Of Missing Out(チャンスなどを取り逃すことへの恐れ)の頭文字をとった略語。
自分の好きなスマホゲームの「限定イベント・アップデート」が数時間前に実施されたとき、あるいは、応援しているスポーツチームの試合があるとき。
誘惑が何であれ、問題は勉強をするのが嫌だとか、誘惑となるものが素晴らしすぎるという点にあるのではありません。そうではなく、後からもう経験できないことを取り逃しているのでは……という気になってしまうことが問題なのです。(282ページより)

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