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「文学は役立つのか」論争、SNSで何度も再燃する訳 前提が「定義」されていない議論は結局すれ違う

東洋経済オンライン / 2024年3月15日 11時0分

最初に定義がされていない状態の文章は、読む価値がない。

数学的にはこのような結論になります。読む価値がないものは、読まなくていいと思うのですがいかがでしょうか。

私は常々、「ビジネスコミュニケーションは数学である」と公言しています。ビジネスで円滑にコミュニケーションをとるためには、数学的に、最初に定義をする必要があるのです。

たとえば、私は本業で研修やセミナーを開催しますが、冒頭で必ず定義を行います。具体的には数学をどの立場から扱うのかを明確にしたり、使う言葉の意味について共通認識を図るなどします。

私は前者を立場の定義、後者を言葉の定義と呼んでいますが、これをすることでようやく参加者と同じ認識と言語でコミュニケーションができます。

教育者として思うのは、まず相手の定義を確認する(まず定義をしてからコミュニケーションを始める)という感覚がなく、いきなり正しい・間違いの議論で白黒をつけたがる人があまりに多いということです。立場や言語が異なるのですから白黒つける必要などありませんし、もっと余裕のある態度でいたいものです。

SNSの例が、コミュニケーションの方法を見直すきっかけになればと思います。もちろんSNSの使い方は人それぞれで自由であり、私の考えを強要するものではありません。しかしSNSの「治安」の悪さは社会問題にもなっています。多くの人が、心地よく楽しめるものになってほしいと願っています。

深沢 真太郎:BMコンサルティング代表取締役、ビジネス数学教育家

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