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就活の難関「集団選考」取り返せないやりがちNG例 コロナ禍の収束で集団選考が重視される傾向に

東洋経済オンライン / 2024年3月16日 10時20分

限られた時間内でのサバイバルレースですから、スキがあればライバル達においしいところを持っていかれる。これが集団選考の怖さなのです。個別と違い、集団選考では一つのミスも許されないと肝に銘じておいてください。

無理な「リカバリー行為」は嫌われる

集団面接も、同じです。発言の機会は原則、平等に与えるように面接官は配慮します。たとえば「簡単な自己紹介を」と促されたのに、「しっかりアピールしないと!」と、自分だけ長々と自己PRを語ってしまう。こういう「質問の主旨とかけ離れた回答」をすると、その後リカバリーするチャンスがありません。

たとえば15分の集団面接で就活生が3人となると、アイドリングタイム含め、せいぜい3分くらいしか話せません。そもそもリカバリーの猶予がないのです。

そうした焦りから自分のリカバリーのために、終わり間際に無理やりねじ込んだりする就活生もいますが、これは面接時間の総枠を破壊する行為になりますので、面接官は非常に嫌います。突破するには、最初から周到に注意して間違いなく対応する、これに尽きます。

参加者8名で30分のグループディスカッションがあったとしましょう。単純に頭割りしても、3分45秒しかありません。3分45秒切れ目なく話すなんてありえませんから、実際にあなたが話せる時間は、ほんの数十秒ということもあります。メンバーの構成によっては、一言も発せずに終了ということも起こり得ます。

本番に臨む前は、「30分」を長く感じるかもしれませんが、実際に評価対象として見てもらえる発言時間はごくわずかなのです。

「議論をしている30分間、ずっと面接官がしっかり私を見てくれている」というのは、よくある誤解です。集団選考は、就活生を大量にさばくための手法ですから、一人一人をじっくり観察している暇なんてありません。

たとえば、就活に強い偏差値の高い大学に通い、体育会所属という誇るべきガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を保有していたとしても、「私は面接官から一目置かれているはず」というのは、単なる思い上がりでしかありません。

最初からフルスロットルで

ましてや面接官は、あなたが参加したグループだけでなく、その前後に複数のグループを見ているのです、それも数日にわたって。このような面接官の負担は、集団面接においても全く同じです。

自分のグループだけでなく他グループのライバル達からも抜きん出るためには、やはり最初が肝心です。

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