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"解像度の高い人"が「ハッ」とする意見を言える訳 ほかの人との違いは「抽象化思考力」

東洋経済オンライン / 2024年3月18日 17時0分

ただ、ここで一つ強調しておきたいのは、「『具体的』がよくて、『抽象的』がダメ」という単純な話ではないという点です。

「具体化」も「抽象化」も等しく重要です。両者は役割が違うというだけで、「解像度が高い人」になるには両方が欠かせません。あくまで、ここでの問題は「相手に合わせていない」という点です。

「具体」と「抽象」の調整力

今回のようなシーン、本当に優秀な人であれば、相手の反応を見て具体的な「たとえ話」などを使うでしょう。

例えば、“ストーリー”を売る、ということであれば、実際にその商品を購入した人が、日常生活の中でその商品をどんなふうに使い、どんな暮らしを体現しているのか?

「クルマのテレビCMなどでは、そのクルマを購入したある一家が休日にピクニックに出かけたり、仕事で帰りが遅くなった夫を妻が駅まで迎えに来たり、息子を送り届けたり……といった日常風景をドラマ仕立ての短編ストーリーにしたものをよく見かけますよね? 要するに、あれと同じことです。そのような、消費者が買いたくなる体験ストーリーを想起してもらうことが大事なのです」

そんなふうに「たとえ話」をするのもいいでしょう。それで、話はぐっと「具体(的)」になり、今回の「具体的な話のほうが理解しやすい人」には理解がしやすいものとなります。

「『話がいまいち、ピンとこない』と言われる……」という悩みを解決するには、このような「具体」と「抽象」を自由に行き来する「具体⇄抽象思考力」を鍛え、「思考の画像内での調整力」を身に付ける必要があるのです。

権藤 悠:株式会社キーメッセージ代表取締役社長

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