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いくらExcel勉強しても、「役立つ分析」できない訳 99%の人が知らない、分解と比較で成果を出す術

東洋経済オンライン / 2024年3月18日 11時0分

簡単な例を挙げてみましょう。より活躍できるビジネスパーソンになるために、自己“分析”をするとします。

おそらく、あなたはまず職場にいる「仕事で活躍しているデキる人」をひとり挙げ、その人物をいくつかの要素に分解し、活躍できるビジネスパーソンの条件を探ってみるでしょう。

例えば、次のような条件が浮かび上がってくるかもしれません。

①思考力とコミュニケーション能力が高い

②社外あるいは他業界からの情報収集を欠かさない

③どこか「可愛げ」がある

仮にこの3つを兼ね備えた人が「仕事がデキる人」であると分解によって整理できたら、次に、自分とその人物を比較することで、ご自身の弱点や課題を明らかにするのではないでしょうか。

分解をしてから比較をしたことで、「①についてはこれまでも努力していたので問題ない。②はこれから頑張ろう。③はその人固有の長所だから、自分だけの長所をほかに探ってみよう」のように、分析の結果を存分に生かすことができます。

もし仮に、分解を行わず比較のみを行ったとしたら、「自分はデキる人と比べてなんてダメなんだ」のように、ただ落ち込んでしまうだけの結果となってしまうかもしれません。

このように、一連の行いの中に「分解」と「比較」が登場していることがわかります。この2つの動作をすることで、正しく分析を行うことができ、答えが明らかになっていくのです。

分析という言葉はあまりに簡単に使えてしまうため、分析とは具体的に何をすることかがわかっていない人でも、当たり前のように口に出せてしまいます。

だからこそ、分析という言葉が意味する動作をしっかりと理解したうえで、「分析をする」という発言をすべきでしょう。

そしてビジネスではこのような「とりあえず言っておけば済む便利な言葉」がたくさんあります。

「生産性を上げる」「活性化させる」などがその最たる例でしょう。口に出すことは簡単ですが、それらは具体的に何をすることなのでしょうか。どうすれば達成したことになるのでしょうか。意外に答えることが難しい質問です。

もしこれらの質問に答えられないようであれば、達成は難しいでしょう。

「確認の質問」ではなく「育成の質問」

あなたが管理職など人材育成が仕事の一部になる役職に就かれているようでしたら、これらの「とりあえず言っておけば済む便利な言葉」に敏感になっておくことをすすめます。

そして部下がこれらの発言をした際には、その意味をしっかり尋ねるようにしてください。

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