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レトロなボディキットが若者の車離れを阻止する 安心の新車ベースでノスタルジーな世界観に

東洋経済オンライン / 2024年3月19日 12時0分

キャルズモーターが展開している、スズキのジムニーをベースにレトロな装いのボディキットをまとったモデル「ベアス」(写真:アルパインスタイル)

純喫茶やクリームソーダ、フィルムカメラ、レコードなど、昨今の若者が心惹かれるレトロやノスタルジーなものたち。それは自動車の世界にも広がり、ボディキットを装着してクラシカルな雰囲気をまとったクルマが、クルマに興味のない世代に刺さっているというのだ。

【写真で見る】レトロな装いのボディキットをまとったキャルモーターのクルマたち

クルマ好きにとって、年始の恒例イベントとなっている1月の東京オートサロンや2月の大阪オートメッセ。これらは東西を代表するカスタマイズカーの祭典であり、自動車業界にとっては今後の流行を占う場所になっている。

そんな両イベントには、話題の新型車をベースとしたカスタマイズカーや往年の名車をカスタマイズした車両などが多く展示されていたが、ここ数年増えているのがボディキットを装着してイメージを一変させた車両たちだ。

そもそもボディキットとは?

ここでいうボディキットとは、ドレスアップ用のエアロパーツではなく、現行車や高年式車をベースにどこか懐かしさを感じるクラシカルなデザインに変更するもので、フロントグリルやヘッドライトガーニッシュ程度の手軽なものから、ボンネットやバンパー、フェンダーまで変更する大がかりなものまでさまざま。

それらボディキットの多くは、1970~1990年代くらいのモデルをモチーフとしたものが中心で、当時そういったモデルに憧れた40~50代のユーザーがメインターゲットとなっているのは明白だ。

しかし、実際にそういったモデルを購入しているのは、メーカーが想定した40~50代のユーザーだけではないという。若者の自動車離れが叫ばれるようになって久しいが、意外にも当時を知らない若い世代が心惹かれ、購入にいたるケースも多いというのだ。

そんなボディキットを装着した車両が若者に受けている理由について、アルパインスタイルが新たに2024年1月から立ち上げた「Cal’s Motor(キャルズモーター)」に詳しくうかがった。

キャルズモーターでは、昨年発表して話題を集めたトヨタの「ハイエース」をベースにした「Carica(カリカ)」と、「ライズ」をベースにした「Havana(ハバナ)」に続き、今年は「NV200」をベースにした「Sonova(ソノバ)」と「ジムニー/ジムニーシエラ」をベースにした「Beas/Beas+(ベアス/ベアスプラス)」の2車種を加え、レトロスタイルのボディキットをまとった4車種を展開している。

イベント出展で若者の目に留まるように

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