「過激ダンス」で信頼失墜、自民党青年局の正念場 新局長・鈴木貴子氏が問う「青年局議員の自覚」
東洋経済オンライン / 2024年3月19日 8時0分
自分が何者でどう行動するべきなのか、自覚があれば行動は変わる。自民党の青年局の一員としてどう行動するべきなのかは、青年局の一員としての自覚にかかっている。その自覚があれば、ダンスショーの問題も起こらなかったと思う。
――最近の青年局は元気がないとも聞きます。
38歳の自分が言うのもなんだが、いまの若い議員は洗練されている。自民党は世襲議員ばかりと思われがちだが、民間出身や各界の専門家、知事経験者など、経歴は意外と多様だ。ただ、政局や政治的バランスに敏(さと)く、妙に賢い人が多くなっている。
わたしは青年局の最大の強みである「青二才」を前面に出していきたい。執行部に言いたいことは山ほどあるし、不条理を感じることもたくさんある。行動するエネルギーもある。でもお金がない、経験がない、人脈もまだまだ。だからこそ理想を語れる強みがある。
問題の根を本当に断とうとしているのか
――裏金問題の再発防止策の一環で自民党は「派閥解消」を決めました。しかし、鈴木さんはかねて派閥解消には否定的ですね。
派閥解消は裏金問題の根源的解決にならない。あくまで政治資金の透明性をどう担保するかが本質であって、派閥解消は論点のはぐらかしだ。国民に対してずるくないかと申し上げている。
結局、今になっても事実関係すら出てこない。これでは一層の政治不信につながる。問題の根を本当に断とうとしているのか、気構えが見えないことが非常に歯がゆい。
――派閥は必要ですか。
もちろん金権体質の旧態依然とした派閥に固執するつもりはない。「政策集団」への脱皮を否定するものでもない。だけど、一回派閥に足を突っ込んだら「解消」などと安易には言えない。政治は権力闘争であり、権力闘争をともに勝ち抜いてくために仲間は集結する。
だから派閥が選挙で一定の役割を果たしたり、その結果、人事に影響力を持ったりすることは不可避だ。それが日本の民主主義でもある。
森 創一郎:東洋経済 記者
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
岸田首相の政治責任に言及したが「どの口が言う?」と…菅前首相“究極のブーメラン発言”をふりかえる
文春オンライン / 2024年7月2日 6時0分
-
「捜査を回避するためには選挙するしかない」 事件化前に自民幹部が進言した「幻の衆院解散」とは【裏金政治の舞台裏】
47NEWS / 2024年6月30日 10時0分
-
あなたが考える「信頼できない女性政治家」ランキング。元おニャン子・元SPEED議員も当然のワースト入り
女子SPA! / 2024年6月21日 8時45分
-
解散総選挙見据え動き慌ただしく…「政治とカネ」問題が焦点 自民党と立憲民主党の道連 相次ぎ定期大会
HTB北海道ニュース / 2024年6月17日 16時41分
-
自民麻生派議員が「岸田退陣論」に言及も世論冷ややか…《今の党執行部全体の責任》のド正論
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月17日 15時3分
ランキング
-
1小池都知事演説中、ビラ投げつけ容疑で男逮捕 選挙妨害疑いで捜査
産経ニュース / 2024年7月6日 20時42分
-
2強豪・東洋大ボクシング部員が詐欺に関与か、リーグ戦を出場辞退…「個別事案であり部の活動は停止しない」
読売新聞 / 2024年7月6日 18時49分
-
3関東以西の26都県に熱中症警戒アラート 今日7日(日)対象
ウェザーニュース / 2024年7月7日 5時50分
-
4各候補者が最後の訴え=都知事選、7日投開票
時事通信 / 2024年7月6日 20時21分
-
5大手回転寿司チェーンが抱える“ジレンマ”。「ひと皿100円均一」からの脱却も、“強みを失う”結果に
日刊SPA! / 2024年7月7日 8時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)