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SAPIXが考える「頭のいい子」育てる手帳の活用 保護者は復習や宿題、解き直しをどう見守るか

東洋経済オンライン / 2024年3月20日 15時0分

【STEP4】お子さんの1カ月間のがんばりを、文字にして認めてあげます。STEP3の振り返りのときに声にだして「できたこと」を認めながら、この欄に書き残すことも大切です。できたこと以外にも、がんばっていたことや心に残ったお子さんの行動を書くのもいいですね。

記入の自由度を高くする

毎日「〇~〇時まで算数の問題集を解く」「●~●時は食事と休憩」といったように時間軸でこまかく管理・実行することは、小学生にはまだ難しいでしょう。

大人でも計画通りに動ける人は少ないはずです。予定が緻密すぎることで実行できず、手帳ぎらいになる可能性すらあります。それでは本末転倒。

小学生でも書きやすく、続けやすくするために、毎日の予定を書く欄は、自由度の高いつくりが良いでしょう。まずは、「続けられた!」という自信を育むことで、学ぶ力を高めることができるのです。

勉強でも生活習慣においても子どもの自主性は、まわりの大人がサポートをして少しずつ手を離していくことで育ちます。ただサポートとは、あれもこれもと手をかけて先回りすることではありません。

本来のサポートとは「きっかけや機会をつくること」です。たとえば、自分で計画を立てたり自分で振り返ったりする機会が増えれば、子どもは自ら考えて行動できる自主性が身につきます。

その意味で手帳は、子どもの「自立する力を育てる機会をつくる」ものとなります。

ただ、手帳を使う際に心がけてほしいのは、大きな期待を抱きすぎないことです。子どもが自立する力を身につけるには、時間がかかります。あせりすぎず、スモールステップで取り組みましょう。

宿題がおわらないときのサポート法

「塾は楽しそうに行きますが、宿題をこなせていないんです」

「うちの子、宿題が全部できていないみたいなんですが大丈夫でしょうか?」

宿題に関する保護者からのご相談はとても多くなっています。たとえ宿題がおわっていなくても保護者の子ども時代のように先生に叱られることはありません。SAPIXでも「やってきたことをほめる」ことを心がけています。

ただ、一足飛びに勉強量を増やすことはできません。4~5年生で宿題に苦戦している子は、あせらずに、少しずつ勉強量を増やすスケジュールを作成しましょう。

たとえば、「平日におわらなかった塾の宿題は、日曜の朝にやろうか」と子どもと相談して、時間を確保していくご家庭が多いようです。

また、次第に子どもの心に火がついて、自ら復習をするようになっていくケースもあります。

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