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特徴的な変化を知って「相手のウソを見破る」技術 隠しごとをしている人に現れる動作や仕草とは

東洋経済オンライン / 2024年3月21日 14時0分

口癖ひとつで、その人のバイアスがわかる!?(写真:GARAGE38/PIXTA)

「認知バイアス」という言葉をご存じでしょうか?

ある特定の状況下で起こる認知の「偏り」や「歪み」によって、脳の判断にバイアスがかかってしまうことをいいます。それにより、判断を誤って失敗することも……。

そんな「認知バイアス」の罠にはまることなく、上手に活用するスキルをご紹介したのが神岡真司著『脳のクセを徹底活用!「認知バイアス」最強心理スキル45』。本書より、ビジネスや日常で使える「認知バイアス」の活用法を、3回に分けてご紹介します。

ウソを見破る・ウソをつき通す

■身体変化の観察

【イラスト】笑い転げて誤魔化す"高等テクニック"もある!

「それってウソでしょ?」などと突然指摘されると、誰でも慌てるものです。「ウソをつくこと=悪いこと」という「公正世界仮説」という認知バイアスに反するからです。

まずは「ウソでしょ?」と認知を揺さぶる時の方法です。

・疑念を指摘した後、黙って見つめる(相手を不安にさせる)。
・カマをかける(「見た人がいる」などの決定的な証拠があるかのように匂わす)。
・アリバイ証明を求める(真実性を担保する証拠を今すぐ提示するよう促す)。

こうして追求した場合、ウソをついている時には特徴的な変化が現れます。バレたら困る―という緊張感によって、平常心ではいられなくなるからです。

・目が泳ぐ。
・早口になる。
・まばたきの回数が増える。
・汗ばむ。
・落ち着きがなくなる。
・言い間違いをする。
・話題を転換したがる。話を終わらせようとする。
・怒って否定する。

ウソがばれなかった安堵の仕草

その後に何とか話が収束できると、次のような動作や仕草も現れるでしょう。

・唇を舐める。
・口元に手がいく。
・首や胸に手をやる。
・口角の片側が上がる。

これらは「バレなかった」「うまく言い逃れた」という時の安堵の仕草です。こうした相手の反応をしっかり観察することで真偽を見極められるのです。

では反対に、ウソをつき通す時には、どんな手段をとればよいのでしょうか。

・状況の変化で誤魔化す(結果が出ていても途中と言い張る)………たとえば「あの取引は失敗したのか?」と上司に質されても、「〇〇の事情で今はピンチです」と取り繕い、奮闘中の状況を演出して、フェードアウトであきらめさせる。
・事実関係の誤認にする(約束した時は、勘違いによる約束)………「バーキンを買ってくれる約束はウソだったの?」の催促には「実はあんなに高価とは知らなかったんだ、ゴメンよ」と判断ミス・勘違いだったと強調して誤魔化す。
・物的証拠が出ても別の理由を主張する………「このラブホテルの割引券は何?」とパートナーから詰問されたら、「今度の仕事で作る割引券のサンプルとして印刷会社からもらったモノ」と言い張る。
・不可抗力で結果的にウソをつく形になっていると称する………「妻と別れて私と結婚するってウソだったの?」という難詰には「妻が急に難病になったので、今は事情が変わった。回復したら離婚するよ」と闇雲に先送りにします。

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