節目の3月、子どものやる気を高める親の「声かけ」 新しい1年に前向きな気持ちで臨むための仕掛け
東洋経済オンライン / 2024年3月21日 7時20分
3月は子どもたちにとっても1年の締めくくりの時期です。今の学年が間もなく終わり新しい学年に進級する節目であり、卒業や卒園をして入学・進学・就職をする子どもたちにとってはさらに大きな節目です。この大切な時期に、子どものやる気を高めるためにどうしたらいいのでしょうか?
多くの親御さんがやりがちなのが、「今年は算数がダメだったから、来年はがんばろう」とか「中学になったらもっと勉強をしっかりやらなきゃ」などという言い方で発破をかけることです。でも、こういうやり方で子どもをやる気にさせることはできません。
プラス思考で1年を振り返る
それよりも、まずはプラス思考で1年を振り返ってみましょう。そのほうが、新しい1年への前向きな気持ちを持てるようになります。
そのためのコツは2つです。1つは「○○が楽しかった。○○をがんばった。○○ができるようになった」など肯定的な部分にフォーカスすることです。2つめは、足りていないことやできないことはあえてスルーすることです。実は、この2つが子どもを伸ばすコツです。
もちろん、もともと子ども自身が向上心が高くて、自分の目標に向かってやる気満々という状態でしたら、足りていないことなどを振り返るのも効果があります。でも、大抵はそうではないので、上記2つの方法がお勧めです。
例えば次のような感じでいいと思います。今では当たり前になっているものでも、1年前はできなかったことなど、探せばたくさんあるはずです。
・親子で旅行に行って楽しかった。パパとのじゃれつき遊びが面白かった
・ペットの世話をがんばった。レゴブロックをがんばった
・蝶々結びができるようになった。九九が言えるようになった
プラス思考で振り返るために、ぜひ活用してほしいのが子どもたちが学校や園から持ち帰ってくるモノたちです。例えば、絵、作品、読書記録、身体検査の記録、がんばりカード、がんばり賞や賞状、勉強したプリントやワークなどです。そういうモノを見ながら子どもの話を聞いてほめたり、コミュニケーションを深めたりしましょう。
子どもの絵を見たら、ぜひほめてあげてください。内心は「下手だなあ」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そういうときも部分に注目すればほめられるところが見つかります。「犬の描き方が迫力あって、本当に動き出しそうだね」というようにほめます。あるいは、「ここは立体感が出てるね。どうやって描いたの?」と聞いてあげるのも効果的です。
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