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AI時代に、なぜ「作文力」が重要視されるのか? 自分の価値を言語化できる子がこれからの優秀児

東洋経済オンライン / 2024年3月22日 17時0分

これからの時代は、AIに真似のできない、人間ならではの思考力・表現力・創造性を発揮して文章が書ける子が、優秀児と評される時代です。そんな時代の流れを受け、新傾向といわれる近年の中学入試では、全教科を通じて記述問題がすごく増えていますし、作文一教科入試の中高一貫校も出てきました。大学入試でも「総合型選抜」などの新入試は、高校の評定平均と外部試験の英語スコア以外、ほぼ国語一教科入試となっています。

母国語で深く思考でき、その考えを上手に作文できる子、自分の価値を言語化できる子が、新時代の試験にとにかく強い!ということなのです。そんな時代だからこそ、お子さんの「書く力」を小さい頃から磨いてあげることはとても大切です。では、どうすればお子さんの作文力を伸ばすことができるのか? 家庭でも取り組める簡単な作文練習方法をご紹介しましょう。

①まずは家庭内の会話を増やす

作文は自分の心と対話して言葉を紡いでいく作業です。ですが、いきなりお子さんに「自分の心と対話しろ」というのは無理がありますよね。まずは、家庭内の会話を増やし、お子さんが自分の気持ちや意見を安心して語れる環境を作りましょう。

教室生たちに家庭内での会話の内容を聞いてみますと、国語の苦手な子の家庭では「数字」を聞かれることが多いようです。例えば、「何人来ていたの?」「何時からだった?」「何分ぐらい歩いたの?」など、誰でも語れる事実ばかりを質問してくるというのです。一方、国語が得意な子の家庭では、数字よりも心を聞かれるほうが圧倒的に多い傾向があります。

「あなたはどう思ったの?」「その時、なにを感じた?」お子さんが、自分の心と向き合わなければ言葉にできないようなことを、日常の会話の中で自然に語らせているのです。

また、会話中に「へえ、すごいね!」「それからどうなったの?」などと、お子さんがどんどん先を語りたくなるような相槌を打てる親御さんも、お子さんを作文好きにする土壌を作っているといえます。なぜって、作文の原動力は「伝えたい!」という気持ち。自分の話を笑ったり、泣いたり、感情豊かに聞いてくれる人がいれば、誰だって何かを体験するたびに、その感動を伝えたくなりますよね。

②書くのは一文作文から

自分の気持ちや意見を、お子さんが自分の言葉で上手に表現できるようになったら、いよいよ作文(書き言葉)の練習に入りましょう。いきなり長い作文を書かせるのはハードルが高いので、まずは5W1H(いつ・どこで・だれが・なぜ・どんなふうに・なにをした)を使った、一文作文から始めてみましょう。

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