視力や認知機能低下より怖い交通事故になる要因 交通事故率を下げる簡単トレーニングを紹介
東洋経済オンライン / 2024年3月24日 17時0分
近年高齢者の交通事故が注目されていますが、実は交通事故の発生には視力や認知機能とも異なる“ある指標”が関係しているのです。
世界で唯一<科学的効果>が証明された認知症予防法「脳知覚トレーニング」を紹介する『1日3分見るだけで認知症が予防できるドリル』の著者であり眼科医の平松類先生に、詳しく話を聞きました。
海外と日本では視力の基準が違う
運転免許の更新に行くときに視力検査を受けます。普通免許であれば視力が矯正視力で0.7以上両眼であればいいです。正確にはそれぞれの目が視力0.3以上で両眼視力が0.7以上となります。もし片方の目が0.3以下の場合はもう片方の視野が150度以上あって見えていれば運転免許の取得が可能です。
これだけ数値がでているので、この視力の基準にはさも科学的な証明がされているのだろうと思われがちですが、そうでもありません。その証拠に視力が0.7というのが日本ですが海外では違います。国によってさまざまですがヨーロッパやアメリカでは視力が0.5以上あればよいという国が多いです。
ではヨーロッパのほうに行けば事故が増えるのかというとそうでもありません。視力が0.5と0.7となればだいぶ違いますがなぜそれでも事故率は変わらないのでしょうか?
視力が多少下がっても交通事故の確率はあまり上がらないということがわかっています。もちろん視力が0.1以下になるというように極端な場合は別です。そして視力が0.7と1.0でも事故率はあまり変わりません。むしろ日本は海外と比較して視力の基準は厳しいほうとなっています。
ちなみに視力の表示は海外では0.5という表記をしないで10/20というように表記します。視力1.0であれば20/20という表記です。このように国によって違うのですが慣習的に日本では視力が0.7となっているのが現状です。
認知機能検査なら事故に関連するのか?
近年高齢者の交通事故が注目され、その対策として認知機能検査が行われるようになってきました。認知症の高齢者が高速道路で逆走した事件、コンビニエンスストアに突っ込んでいった事件など記憶に新しい人もいると思います。
「最近高齢者は交通事故を起こすようになったな」と思われるでしょう。しかし実際は高齢者の交通事故率は減少しています。一方で高齢者数が増えたために交通事故数が増えています。明らかに以前の高齢者より安全運転なのですが、ただ人が増えたから対処しているというのが現状です。
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