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新山千春「マッチングアプリ婚」の偏見に思うこと 海外では当たり前でも、日本ではまだ後ろめたさがある

東洋経済オンライン / 2024年3月26日 11時30分

海外では当たり前なマッチングアプリ婚活が、日本ではまだどこか後ろめたさがあると感じていました。そこで私が公表することで、同じような悩みを持つ女性たちの背中を少しだけでも押すことに繋がればいいなと思い、堂々と世間に交際を公表したいと考えていました。

事務所にも話したんですが、「まだ結婚したわけではないし、少し待ってほしい」となりました。でも、当時から私は「ファーストペンギンになりたい」という強い思いがあったんです。そして、長い説得期間を経て発表に至りました(笑)。

コロナ禍以降、人との出会い方も大きく変わり、マッチングアプリの世間からの見られ方が変わってきたのも大きかったですね。私の意思を尊重してくれた事務所には感謝しかないです。

アプリ婚に関して相談を受けるように

去年マッチングアプリ婚をしてからは、SNSなどで本当に多くの方に相談や質問をしていただけるようになり、驚いています。その多くはシングルマザーの方や30代を中心とした独身の方。

質問の内容もかなり具体的で、例えばシングルマザーの方から「今子どもがいるけど、新しい恋愛を始めるにはどうしたらいいかわからない」「マッチングアプリで何を気をつけたか」「仕事への影響や家庭・仕事との両立は難しくなかったか」「新しく出会ったパートナーと子どもを作ろうと思った理由は?」など、多岐にわたります。

こうした声に触れて感じるのは、聞きたくても聞ける環境にない人が本当に多いということです。私の場合はたまたま同じような境遇の友人がいて、相談できたことで気持ちはずいぶん楽でした。

ただ、それでもマッチングアプリへの偏見や周囲からの見られ方、職場の理解、出会い方も含めて、婚活や妊活に悩む方が抱える問題は複雑でもあるんです。そのことに対する社会の理解がもっと進んでほしい、という思いもあります。

私自身、結婚前に彼に別れを切り出したことがあります。それは、彼の老後のことを考えると、私ではなく年齢が近い女性を選ぶほうが後々大変な思いをしなくてもすむし、将来的に彼の築く家族の笑顔がもっと増えると考えたからです。

彼のご両親や子どものことを考えると怖くなり、連絡が来ても電話に出られなかったこともありました。同じような考えになる婚活中の女性もいるかもしれません。それでも彼が将来のことを考えてくれて、娘を通して私に連絡してきてくれたことで、壁を乗り越えることができました。

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